緑に癒されない日々。
花を育てれば咲かせたい。木を育てるなら立派にしたい。買うなら安く売るなら高くと人の欲は尽きなくて植物と向き合う業はかくも深い。
小林國雄の栄光と挫折・その1
小林國雄氏は,春花園BONSAI美術館
(という名のショールーム兼イベントスペース)を運営する
盆栽業者である。
小林氏は日本盆栽作風展の内閣総理大臣賞を4回受賞し,
かつては国風展入選請負人とまで呼ばれた
「盆栽界の鬼才」(小林氏の略歴にはやたらと,この表現が使われる)
であるが,実態は縁日のほおずき屋上がりの凄腕ブローカーである。
これまでブログの中で度々,
小林國雄氏が日本盆栽協会を除名になったと書いてきたが
詳しいいきさつには触れずにいた。
国風展について書くべきことはあらかた書いてしまったので,
この機会に小林氏除名の経緯について書き記しておこうと思う。
なぜなら,氏が日本盆栽協会を除名になったきっかけは
国風展にあるからである。
《翌日のエントリーにつづく》
(という名のショールーム兼イベントスペース)を運営する
盆栽業者である。
小林氏は日本盆栽作風展の内閣総理大臣賞を4回受賞し,
かつては国風展入選請負人とまで呼ばれた
「盆栽界の鬼才」(小林氏の略歴にはやたらと,この表現が使われる)
であるが,実態は縁日のほおずき屋上がりの凄腕ブローカーである。
これまでブログの中で度々,
小林國雄氏が日本盆栽協会を除名になったと書いてきたが
詳しいいきさつには触れずにいた。
国風展について書くべきことはあらかた書いてしまったので,
この機会に小林氏除名の経緯について書き記しておこうと思う。
なぜなら,氏が日本盆栽協会を除名になったきっかけは
国風展にあるからである。
《翌日のエントリーにつづく》
今年の国風展の盆栽・その6
《前日のエントリーからのつづき》
第82回国風展のワーストワンである真柏の出品者は
衆議院議員で元防衛庁長官の野呂田芳成氏である。
といってもこういう場合はほとんどが名義貸しで,
本人が盆栽を育てているわけではない。
野呂田氏が盆栽の愛好家という話は聞いた事がないので,
これも名義貸しだろう。
ではなぜ野呂田氏の名前が突然出たのかと言うと,
日本初の国営盆栽展示場である
国営昭和記念公園の盆栽苑の実現のために,
確か野呂田氏が骨を折っているので,
その関係で花を持たせたのだろう。
ちなみに今年の国風展の特別出品は
宮内庁と野呂田氏に加えて
衆議院議員・河野洋平氏と岩崎大藏氏の,合計4席だった。
ちなみに岩崎氏が何者かというと,パチンコ屋である。
政治家とパチンコ屋が同列なのはいいとして,
そこに宮中の木まで並べるのはいかがなものか?
第82回国風展のワーストワンである真柏の出品者は
衆議院議員で元防衛庁長官の野呂田芳成氏である。
といってもこういう場合はほとんどが名義貸しで,
本人が盆栽を育てているわけではない。
野呂田氏が盆栽の愛好家という話は聞いた事がないので,
これも名義貸しだろう。
ではなぜ野呂田氏の名前が突然出たのかと言うと,
日本初の国営盆栽展示場である
国営昭和記念公園の盆栽苑の実現のために,
確か野呂田氏が骨を折っているので,
その関係で花を持たせたのだろう。
ちなみに今年の国風展の特別出品は
宮内庁と野呂田氏に加えて
衆議院議員・河野洋平氏と岩崎大藏氏の,合計4席だった。
ちなみに岩崎氏が何者かというと,パチンコ屋である。
政治家とパチンコ屋が同列なのはいいとして,
そこに宮中の木まで並べるのはいかがなものか?
今年の国風展の盆栽・その5
《前日のエントリーからのつづき》
木を切ったり接いだり曲げたりして
盆栽を意図的に「造る」ことの先にある境地は,
むしろ技巧を排除する方向になければならない。
それは,造形芸術や音楽において
近現代の指向が作者の意図を排する方向に向かうのと
同一である。
もし盆栽を藝術と捉えるのであれば,
その未来は石を削って断崖を模したり,
そこに若木を適当に貼り付けることの先には無い。
大先生の真柏は,
天然の形の良い石や古木は今となっては手に入らないので,
人工的に削った石と苗木を使って手っ取り早く仕上げた
やっつけ仕事に他ならない。
そんな物が,なぜ国風展に並ぶのか。
それは国風展の実態が,
19世紀フランスのサロン=官展と同様,
保守化し,硬直化した「大御所」の巣窟だからである。
《翌日のエントリーへつづく》
木を切ったり接いだり曲げたりして
盆栽を意図的に「造る」ことの先にある境地は,
むしろ技巧を排除する方向になければならない。
それは,造形芸術や音楽において
近現代の指向が作者の意図を排する方向に向かうのと
同一である。
もし盆栽を藝術と捉えるのであれば,
その未来は石を削って断崖を模したり,
そこに若木を適当に貼り付けることの先には無い。
大先生の真柏は,
天然の形の良い石や古木は今となっては手に入らないので,
人工的に削った石と苗木を使って手っ取り早く仕上げた
やっつけ仕事に他ならない。
そんな物が,なぜ国風展に並ぶのか。
それは国風展の実態が,
19世紀フランスのサロン=官展と同様,
保守化し,硬直化した「大御所」の巣窟だからである。
《翌日のエントリーへつづく》
今年の国風展の盆栽・その4
《前日のエントリーからのつづき》
今年の国風展に飾られた盆栽のうち,
もっとも印象に残っているのは特別出品の真柏であった。
なぜかというと,あまりにもひどい盆栽だったからである。
それは縦置きした石に自然の侵食を模した溝をドリルで彫り,
所々に若い真柏の苗木をくっ付けた「盆景まがい」の
極めて幼稚な作品で,一見して○村正彦大先生の
手になるものと分かった。
後日,やはり国風展を訪れた知人に
この真柏の印象を尋ねたところ
「あまりにもひどいので立ち止まって唖然とした」
という返事を得た。
それなりに盆栽を知っている人の反応は,
大体似たり寄ったりではないかと思う。
その一方で,この盆栽を
「全てをやり尽くした末にたどり着いた境地」
と評する人もいるそうだが,それは絶対に違うと思う。
《翌日のエントリーにつづく》
今年の国風展に飾られた盆栽のうち,
もっとも印象に残っているのは特別出品の真柏であった。
なぜかというと,あまりにもひどい盆栽だったからである。
それは縦置きした石に自然の侵食を模した溝をドリルで彫り,
所々に若い真柏の苗木をくっ付けた「盆景まがい」の
極めて幼稚な作品で,一見して○村正彦大先生の
手になるものと分かった。
後日,やはり国風展を訪れた知人に
この真柏の印象を尋ねたところ
「あまりにもひどいので立ち止まって唖然とした」
という返事を得た。
それなりに盆栽を知っている人の反応は,
大体似たり寄ったりではないかと思う。
その一方で,この盆栽を
「全てをやり尽くした末にたどり着いた境地」
と評する人もいるそうだが,それは絶対に違うと思う。
《翌日のエントリーにつづく》
今年の国風展の盆栽・その3
《前日のエントリーからのつづき》
国風展を見に行って,
「どの盆栽も素晴らしかった」という人は多いが,
そういう人は見終わって2,3日後に
具体的にどんな形をしたどんな木が良かったのか
思い出して見ると良い。
ほとんど何も思い出せない人が多いのではないだろうか。
ちなみに昨年の国風展でわたしの記憶に残っている木は2本,
特別出品の宮内庁の黒松と一般出品のブナである。
宮内庁の黒松は,金のニオイが全くしない
いかにも宮中のものという風情をたたえた木で,
ブナの方は非常に「微妙な」木だったので良く覚えている。
さて,今年の国風展で記憶に残っているのは
やはり宮内庁の黒松,一般出品のバンマツリ,
特別出品の真柏である。
今年の宮内庁の黒松がなぜ印象に残ったのかというと,
宮中の木らしくない,いかにも盆栽という格好の
普通の木だったからで,バンマツリは
国風展では見かける事の少ない樹種であるため覚えている。
問題は真柏である。
《翌日のエントリーにつづく》
国風展を見に行って,
「どの盆栽も素晴らしかった」という人は多いが,
そういう人は見終わって2,3日後に
具体的にどんな形をしたどんな木が良かったのか
思い出して見ると良い。
ほとんど何も思い出せない人が多いのではないだろうか。
ちなみに昨年の国風展でわたしの記憶に残っている木は2本,
特別出品の宮内庁の黒松と一般出品のブナである。
宮内庁の黒松は,金のニオイが全くしない
いかにも宮中のものという風情をたたえた木で,
ブナの方は非常に「微妙な」木だったので良く覚えている。
さて,今年の国風展で記憶に残っているのは
やはり宮内庁の黒松,一般出品のバンマツリ,
特別出品の真柏である。
今年の宮内庁の黒松がなぜ印象に残ったのかというと,
宮中の木らしくない,いかにも盆栽という格好の
普通の木だったからで,バンマツリは
国風展では見かける事の少ない樹種であるため覚えている。
問題は真柏である。
《翌日のエントリーにつづく》
今年の国風展の盆栽・その2
《前日のエントリーからのつづき》
2月19日のエントリーに書いたとおり,
今年も国風展に行ってきた。
わたしの国風展の見方は,
「速歩きしながら盆栽を一瞬網膜に焼き付けて,
印象に残ったら立ち止まって見る」
というものである。
本当は美術展の時もこれをやりたいのだが,
ついつい貧乏根性が出て一つ一つ時間をかけて見てしまう。
しかし,時間をかけて見学すると集中力が続かず,
後の方に見た作品はほとんど記憶に残らないという。
以前,NHKの番組『迷宮美術館』で,
被験者に自分の好きなペースで
絵を見てもらった後で8枚の絵を示し,
その絵を「見たか,見ていないか」を回答してもらう実験を行ったが,
その結果,鑑賞開始から30分をすぎた後に見た絵は
あまり覚えていなかったことがわかった。
国風展は250席前後の,しかもどれも似たような
席飾りが並ぶ盆栽展である。
一点一点じっくり見ていたら,覚えられるわけがない。
《翌日のエントリーにつづく》
2月19日のエントリーに書いたとおり,
今年も国風展に行ってきた。
わたしの国風展の見方は,
「速歩きしながら盆栽を一瞬網膜に焼き付けて,
印象に残ったら立ち止まって見る」
というものである。
本当は美術展の時もこれをやりたいのだが,
ついつい貧乏根性が出て一つ一つ時間をかけて見てしまう。
しかし,時間をかけて見学すると集中力が続かず,
後の方に見た作品はほとんど記憶に残らないという。
以前,NHKの番組『迷宮美術館』で,
被験者に自分の好きなペースで
絵を見てもらった後で8枚の絵を示し,
その絵を「見たか,見ていないか」を回答してもらう実験を行ったが,
その結果,鑑賞開始から30分をすぎた後に見た絵は
あまり覚えていなかったことがわかった。
国風展は250席前後の,しかもどれも似たような
席飾りが並ぶ盆栽展である。
一点一点じっくり見ていたら,覚えられるわけがない。
《翌日のエントリーにつづく》
今年の国風展の盆栽・その1
協会の焦り?
国風展を見に行くと入場の際に出品目録と
日本盆栽協会の入会案内を手渡されるのだが,
今年はそれに加えて
「国風盆栽展お客様アンケートのお願い」
と題した用紙も配られた。

わたしが国風展を見に行きだしたのはここ数年のことだが,
アンケート用紙を来訪者に配ったというのは
初めてのことではないだろうか。
あるいは一般の美術展と同様に,
これまでも会場内に用紙を置いてはいたのかも知れないが,
目録と一緒に手渡すことは過去になかったと思う。
会員数の減少および高齢化といった現実を前に,
日本盆栽協会も打開策を真剣に考え始めたのだろうか。
国風展について自分の思うところを書いて
協会に送ろうかと一瞬考えたが,
すぐに時間の無駄と気づいて止めた。
ところで,国風盆栽展の会場である東京都美術館は
平成22〜23年度にかけて改修工事を行う予定で,
これに伴い全面休館になるという。
この間,国風展をどこで行うか,
実はまだ決まっていないらしいのだ。
余計なお世話だが,アンケートの前に
さっさと会場を決めた方がいいと思う。
日本盆栽協会の入会案内を手渡されるのだが,
今年はそれに加えて
「国風盆栽展お客様アンケートのお願い」
と題した用紙も配られた。

わたしが国風展を見に行きだしたのはここ数年のことだが,
アンケート用紙を来訪者に配ったというのは
初めてのことではないだろうか。
あるいは一般の美術展と同様に,
これまでも会場内に用紙を置いてはいたのかも知れないが,
目録と一緒に手渡すことは過去になかったと思う。
会員数の減少および高齢化といった現実を前に,
日本盆栽協会も打開策を真剣に考え始めたのだろうか。
国風展について自分の思うところを書いて
協会に送ろうかと一瞬考えたが,
すぐに時間の無駄と気づいて止めた。
ところで,国風盆栽展の会場である東京都美術館は
平成22〜23年度にかけて改修工事を行う予定で,
これに伴い全面休館になるという。
この間,国風展をどこで行うか,
実はまだ決まっていないらしいのだ。
余計なお世話だが,アンケートの前に
さっさと会場を決めた方がいいと思う。
今年の国風賞・その2
《前日のエントリーからのつづき》
審査前から今年の国風賞が決まっていると噂された4人のうち,
名前の分かっている3人は情報どおり
国風賞を取っていた。
結局今年の国風賞は全部で6席で,
そのうち少なくとも4席は審査の前から決まっていたという
恐るべき出来レースだった。
ちなみに残りの2席は,皐月(さつき)と小品盆栽から
選ばれていた。
皐月と小品盆栽というのは,
一般的な盆栽とはまた世界が違っていて,
愛好家の層も若干異なるし
業者の組合も別個に存在している。
わたしは皐月や小品の世界には疎い。
従って皐月や小品盆栽の国風賞が
どのように采配されているのか良く分からないのだが,
結局は普通の盆栽と同じように
パワーゲームで決まっているのかもしれない。
今の国風展の審査がどれほど堕落していようと,
はっきり言ってわたしにはどうでもいい。
事前の噂どおりに国風賞が決まっていたので,
自分の情報源の正しさが確認できて,
むしろ満足しているのである。
審査前から今年の国風賞が決まっていると噂された4人のうち,
名前の分かっている3人は情報どおり
国風賞を取っていた。
結局今年の国風賞は全部で6席で,
そのうち少なくとも4席は審査の前から決まっていたという
恐るべき出来レースだった。
ちなみに残りの2席は,皐月(さつき)と小品盆栽から
選ばれていた。
皐月と小品盆栽というのは,
一般的な盆栽とはまた世界が違っていて,
愛好家の層も若干異なるし
業者の組合も別個に存在している。
わたしは皐月や小品の世界には疎い。
従って皐月や小品盆栽の国風賞が
どのように采配されているのか良く分からないのだが,
結局は普通の盆栽と同じように
パワーゲームで決まっているのかもしれない。
今の国風展の審査がどれほど堕落していようと,
はっきり言ってわたしにはどうでもいい。
事前の噂どおりに国風賞が決まっていたので,
自分の情報源の正しさが確認できて,
むしろ満足しているのである。
今年の国風賞・その1
《前日のエントリーからのつづき》
2月6日のエントリーでわたしは,
「今年の国風賞は
審査を行う前から4人は取ることが決まっていて,
そのうち名前が分かっているのは
○坂氏,○内氏,○田氏であるという情報を得た」
と述べた。
これからその情報の真偽を確かめようと思う。
以下に挙げる画像は,
第82回国風盆栽展出品目録の一部である。
数字は展示の席番で,その左に「国」とあるのは国風賞,
「貴」とあるのは「貴重盆栽登録樹」であること示している。
(「貴重盆栽」については,2007年12月18日のエントリーを参照のこと。)

○内氏,的中!

○坂氏,的中!

○田氏,的中!
○坂氏については,
「国風賞はいらないから大観展の内閣総理大臣賞を毎年よこせ」
と蔓○園にねじ込んでいる(1月11日のエントリーを参照のこと)
との情報を得ていたので,
「なんだかんだ言って結局国風賞も取っちゃったの?」と
思ったのだが,国風賞を取ったのは夫人のほうであった。
《翌日のエントリーにつづく》
2月6日のエントリーでわたしは,
「今年の国風賞は
審査を行う前から4人は取ることが決まっていて,
そのうち名前が分かっているのは
○坂氏,○内氏,○田氏であるという情報を得た」
と述べた。
これからその情報の真偽を確かめようと思う。
以下に挙げる画像は,
第82回国風盆栽展出品目録の一部である。
数字は展示の席番で,その左に「国」とあるのは国風賞,
「貴」とあるのは「貴重盆栽登録樹」であること示している。
(「貴重盆栽」については,2007年12月18日のエントリーを参照のこと。)

○内氏,的中!

○坂氏,的中!

○田氏,的中!
○坂氏については,
「国風賞はいらないから大観展の内閣総理大臣賞を毎年よこせ」
と蔓○園にねじ込んでいる(1月11日のエントリーを参照のこと)
との情報を得ていたので,
「なんだかんだ言って結局国風賞も取っちゃったの?」と
思ったのだが,国風賞を取ったのは夫人のほうであった。
《翌日のエントリーにつづく》
第82回国風展
最近の国風展について愚痴ったエントリーを
ブログに載せているうちに,
国風展の期間が終わってしまった。
それでわたしが肝心の国風展に行ったのかというと,
何とか時間を見繕って足を運んできた。
といってもじっくり木を見るということはなく,
早歩きで順路を通過しただけだった。
大体において国風展に出てくるのは
似たような木ばかりなので
毎年見に行く必要もないのだが,
今年は一刻も早く国風賞受賞者を
確認をしなければならなかったので,
半ば意地で見に行ったのである。
国風受賞者を確認しなければならなかった理由は
2月6日のエントリーで述べたので,
そちらを参照していただきたい。
《翌日のエントリーにつづく》
ブログに載せているうちに,
国風展の期間が終わってしまった。
それでわたしが肝心の国風展に行ったのかというと,
何とか時間を見繕って足を運んできた。
といってもじっくり木を見るということはなく,
早歩きで順路を通過しただけだった。
大体において国風展に出てくるのは
似たような木ばかりなので
毎年見に行く必要もないのだが,
今年は一刻も早く国風賞受賞者を
確認をしなければならなかったので,
半ば意地で見に行ったのである。
国風受賞者を確認しなければならなかった理由は
2月6日のエントリーで述べたので,
そちらを参照していただきたい。
《翌日のエントリーにつづく》
馬鹿と鋏は使いよう
国風展の期間中,上野グリーンクラブでは
立春盆栽大市が開かれるのだが,毎年建物の2Fでは
盆栽手入れ道具の最高峰である昌国(まさくに)の
販売が行われる。
最近の昌国の鋏は,
何となく不恰好になった気がしてならない。
具体的には,剪定鋏の先端が年々太くなっているのだ。
売店でそれとなく聞いてみたところ,
乱暴な使い方をしたり落としたりして先端が傷んだ場合でも
「造りが悪い」というクレームが来てしまうので,
やむを得ず先を太くしているのだそうだ。
不恰好なだけならまだしも,
芽摘み鋏の先端が太いと細かい所に刃が入らず,
芽摘みの用を足さなくなってしまう。
馬鹿と鋏は使いようというが,
道具の使い方を知らないユーザーのために
使い勝手より耐久性を重視した道具が出回るのは
なんとも不自由な話だ。
立春盆栽大市が開かれるのだが,毎年建物の2Fでは
盆栽手入れ道具の最高峰である昌国(まさくに)の
販売が行われる。
最近の昌国の鋏は,
何となく不恰好になった気がしてならない。
具体的には,剪定鋏の先端が年々太くなっているのだ。
売店でそれとなく聞いてみたところ,
乱暴な使い方をしたり落としたりして先端が傷んだ場合でも
「造りが悪い」というクレームが来てしまうので,
やむを得ず先を太くしているのだそうだ。
不恰好なだけならまだしも,
芽摘み鋏の先端が太いと細かい所に刃が入らず,
芽摘みの用を足さなくなってしまう。
馬鹿と鋏は使いようというが,
道具の使い方を知らないユーザーのために
使い勝手より耐久性を重視した道具が出回るのは
なんとも不自由な話だ。
国風展と新春盆栽大市・その2
《前日のエントリーからのつづき》
わたしも毎年国風展を訪れた際,
グリーンクラブに足を延ばすことにしている。
そこで毎年不思議に思うのは,禁煙の館内で
平気でタバコを吸っている盆栽業者がいることである。
今どき禁煙の,しかも屋内の物販会場で
売り子が平気な顔をしてタバコを吸っているのは
盆栽業界くらいのものだと思う。
例えばデパートの催事場で売り子が
タバコでも吸っていようものなら
クレームが殺到して場合によっては
その業者は出入り禁止になっても
おかしくないのではないだろうか。
わたしが常日頃
「盆栽業界はレベルが低すぎる」という理由は,
たとえばこういう業者の非常識な振る舞いを
度々目にするからである。
時間のある人は国風展期間中
上野グリーンクラブ2Fに一日居ると良い。
瑞○園が禁煙の看板の下で
紫煙をくゆらす様を目撃できるだろう。
わたしも毎年国風展を訪れた際,
グリーンクラブに足を延ばすことにしている。
そこで毎年不思議に思うのは,禁煙の館内で
平気でタバコを吸っている盆栽業者がいることである。
今どき禁煙の,しかも屋内の物販会場で
売り子が平気な顔をしてタバコを吸っているのは
盆栽業界くらいのものだと思う。
例えばデパートの催事場で売り子が
タバコでも吸っていようものなら
クレームが殺到して場合によっては
その業者は出入り禁止になっても
おかしくないのではないだろうか。
わたしが常日頃
「盆栽業界はレベルが低すぎる」という理由は,
たとえばこういう業者の非常識な振る舞いを
度々目にするからである。
時間のある人は国風展期間中
上野グリーンクラブ2Fに一日居ると良い。
瑞○園が禁煙の看板の下で
紫煙をくゆらす様を目撃できるだろう。
国風展と新春盆栽大市・その1
国風展のもう一つのお楽しみは,
展覧会期間中上野グリーンクラブで開催される
立春盆栽大市である。
これは全国から業者が集まって開かれる
盆栽および鉢,道具類の即売会で,
上は即国風クラスの高級盆栽から
下は苗木・種,さらには道具,鉢,肥料,書籍まで
盆栽に関するものなら何でも揃ってしまう。
中には国風展そっちのけで
盆栽大市を楽しみにしている人も少なくないが,
国風展の会場で市の告知を見ることはない。
展覧会場とグリーンクラブをつなぐシャトルバスも
運行しているのだが,バス乗り場の案内すらない。
これは協同組合の怠慢だ,
もっと積極的に広報すべし,
と知り合いの業者に言ったことがあるのだが,
どうやらそう単純な話ではないらしい。
展覧会場の東京都美術館は公共施設のため,
営利行為の宣伝はまかりならんというお達しがあって
派手な告知・広報はできないというのが
実情のようだ。
その理屈は分からないでもないが,
もう少し民間の経済活動に理解を示しても
良いのではないかと思う。
《翌日のエントリーへつづく》
展覧会期間中上野グリーンクラブで開催される
立春盆栽大市である。
これは全国から業者が集まって開かれる
盆栽および鉢,道具類の即売会で,
上は即国風クラスの高級盆栽から
下は苗木・種,さらには道具,鉢,肥料,書籍まで
盆栽に関するものなら何でも揃ってしまう。
中には国風展そっちのけで
盆栽大市を楽しみにしている人も少なくないが,
国風展の会場で市の告知を見ることはない。
展覧会場とグリーンクラブをつなぐシャトルバスも
運行しているのだが,バス乗り場の案内すらない。
これは協同組合の怠慢だ,
もっと積極的に広報すべし,
と知り合いの業者に言ったことがあるのだが,
どうやらそう単純な話ではないらしい。
展覧会場の東京都美術館は公共施設のため,
営利行為の宣伝はまかりならんというお達しがあって
派手な告知・広報はできないというのが
実情のようだ。
その理屈は分からないでもないが,
もう少し民間の経済活動に理解を示しても
良いのではないかと思う。
《翌日のエントリーへつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その8
《前日のエントリーからのつづき》
美術展の場合,例えば狩野派と琳派と浮世絵の名品を
一堂に集める展示は実現が難しいかもしれない。
しかし盆栽展の場合,
展示物を集めることはさほど難しくないはずだ。
珍しい物を持っている愛好家に,
「お宅の盆栽を権威ある国風展の特別出品枠に飾りたい,
扱いは皇居の盆栽と同列です」と言われて
嫌な気がする所有者はなかろう。
国風展の権威とはこういうときにこそ
行使すべきではないだろうか。
ちなみに現在の国風展の特別出品は,
皇居の盆栽以外は例によって小○氏や岩○氏といった
ギラギラの愛好家が成金趣味全開で
ご自慢の盆栽を飾るので,ミニ国風展と化している。
おかげで何がどう特別なのか全く分からず
皇居の盆栽だけが
すっかり浮き上がってしまっているのだが,
「皇居の盆栽が良かった」
「あれだけ見てくれば後はいい」
という人が100人に1人くらいはいるようだ。
良き趣味を持った人が盆栽界の大パトロンになれば
少しは盆栽界も変わってくると思うが,
業者と愛好家の質が負のスパイラルに陥っているのが
今の日本の盆栽界の実情である。
美術展の場合,例えば狩野派と琳派と浮世絵の名品を
一堂に集める展示は実現が難しいかもしれない。
しかし盆栽展の場合,
展示物を集めることはさほど難しくないはずだ。
珍しい物を持っている愛好家に,
「お宅の盆栽を権威ある国風展の特別出品枠に飾りたい,
扱いは皇居の盆栽と同列です」と言われて
嫌な気がする所有者はなかろう。
国風展の権威とはこういうときにこそ
行使すべきではないだろうか。
ちなみに現在の国風展の特別出品は,
皇居の盆栽以外は例によって小○氏や岩○氏といった
ギラギラの愛好家が成金趣味全開で
ご自慢の盆栽を飾るので,ミニ国風展と化している。
おかげで何がどう特別なのか全く分からず
皇居の盆栽だけが
すっかり浮き上がってしまっているのだが,
「皇居の盆栽が良かった」
「あれだけ見てくれば後はいい」
という人が100人に1人くらいはいるようだ。
良き趣味を持った人が盆栽界の大パトロンになれば
少しは盆栽界も変わってくると思うが,
業者と愛好家の質が負のスパイラルに陥っているのが
今の日本の盆栽界の実情である。
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その7
《前日のエントリーからのつづき》
国風展は,NHKの番組「趣味の園芸」が
毎年取り上げる盆栽展である。
全国放送が取り上げる盆栽展というのも
国風展くらいのものだろう。
2006年には皇太子ご夫妻も訪問されるなど,
社会的注目を浴びる機会もある。
そうして多くの人の目に触れる盆栽展であるからこそ,
画一的な,高価な盆栽を並べるのではなく,
盆栽という日本文化の多様性と奥深さを
見せる機会であるべきだと思う。
かといって今さら審査の基準を
大きく変えろといっても,
それは現実的ではない。
また,無審査にしてしまうと
レベルの維持という問題も出てくる。
審査の基準を変えることなく,
多様な出品物を見せるためには
特別出品枠を有効活用すべきである。
国風展の枠からは外れるが
人の興味をそそる面白いものを
特別出品として飾れば,
展示品の多様性が増すというものだ。
《翌日のエントリーへつづく》
国風展は,NHKの番組「趣味の園芸」が
毎年取り上げる盆栽展である。
全国放送が取り上げる盆栽展というのも
国風展くらいのものだろう。
2006年には皇太子ご夫妻も訪問されるなど,
社会的注目を浴びる機会もある。
そうして多くの人の目に触れる盆栽展であるからこそ,
画一的な,高価な盆栽を並べるのではなく,
盆栽という日本文化の多様性と奥深さを
見せる機会であるべきだと思う。
かといって今さら審査の基準を
大きく変えろといっても,
それは現実的ではない。
また,無審査にしてしまうと
レベルの維持という問題も出てくる。
審査の基準を変えることなく,
多様な出品物を見せるためには
特別出品枠を有効活用すべきである。
国風展の枠からは外れるが
人の興味をそそる面白いものを
特別出品として飾れば,
展示品の多様性が増すというものだ。
《翌日のエントリーへつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その6
《前日のエントリーからのつづき》
国風展の審査についてはもう一つ,
盆栽の大きさによって
審査の形式が異なる点にも
注意しておく必要がある。
大型の盆栽はローラー式のコンベアに乗せて
審査員の前を流して点数を付けるが,
中品以下のものはきちんと席飾りをした状態で
審査を行う。したがって,本当に公平な目で審査が
行われているか疑問の余地が残るという声もあるようだ。
(うっかり「公平」などという言葉を使ってしまったが,
そもそも国風展に盆栽を飾るためには
有力な業者から高額な盆栽を買って
その業者を通して出品することが近道なので,
「公平な審査」など存在しないと考えたほうが良い。)
ところで,国風展に盆栽を出品できるのは
日本盆栽協会員に限られている。
「国風展は日本で最高の,
ひいては世界最高の権威を誇る盆栽展」
というお題目を繰り返すのはいいが,
質を担保する母集団の数=会員数が
漸減している現状を,協会はどう捉えているのだろうか?
《翌日のエントリーへつづく》
国風展の審査についてはもう一つ,
盆栽の大きさによって
審査の形式が異なる点にも
注意しておく必要がある。
大型の盆栽はローラー式のコンベアに乗せて
審査員の前を流して点数を付けるが,
中品以下のものはきちんと席飾りをした状態で
審査を行う。したがって,本当に公平な目で審査が
行われているか疑問の余地が残るという声もあるようだ。
(うっかり「公平」などという言葉を使ってしまったが,
そもそも国風展に盆栽を飾るためには
有力な業者から高額な盆栽を買って
その業者を通して出品することが近道なので,
「公平な審査」など存在しないと考えたほうが良い。)
ところで,国風展に盆栽を出品できるのは
日本盆栽協会員に限られている。
「国風展は日本で最高の,
ひいては世界最高の権威を誇る盆栽展」
というお題目を繰り返すのはいいが,
質を担保する母集団の数=会員数が
漸減している現状を,協会はどう捉えているのだろうか?
《翌日のエントリーへつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その5
《前日のエントリーからのつづき》
ここで国風展の審査について少し言及すると,
入選率は例年6割程度である。
応募数と入選数は,日本盆栽協会の機関紙である
『盆栽春秋』に毎年掲載される。
確立6割と聞くと,さほど狭き門ではない
と思われるかもしれない。
しかし,国風展は審査料だけで7万円かかるのである。
7万円を払ってでも審査にかけたいという
「本気の」盆栽が集まるので,
その中で6割に入るのは楽なことではない。
反面,会場で「なんでこれが?」という
迷木を目にすることもあり,そういう木を探すのも
国風展の密かな楽しみの一つである。
《翌日のエントリーにつづく》
ここで国風展の審査について少し言及すると,
入選率は例年6割程度である。
応募数と入選数は,日本盆栽協会の機関紙である
『盆栽春秋』に毎年掲載される。
確立6割と聞くと,さほど狭き門ではない
と思われるかもしれない。
しかし,国風展は審査料だけで7万円かかるのである。
7万円を払ってでも審査にかけたいという
「本気の」盆栽が集まるので,
その中で6割に入るのは楽なことではない。
反面,会場で「なんでこれが?」という
迷木を目にすることもあり,そういう木を探すのも
国風展の密かな楽しみの一つである。
《翌日のエントリーにつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その4
《前日のエントリーからのつづき》
かつて権威から拒絶された国風展は
今やそれ自身が権威主義に陥り,
画一的な「審査」により柔軟性を失い,国風ビジネスで
一儲けを企むブローカーの跋扈する場になってしまった。
1980年のショパンコンクールの審査員であった
ピアニストのマルタ・アルゲリッチは,
他の審査員の反対によりイーヴォ・ポゴレリチが
本選に残れなかったことに激怒し,
審査員を辞退したそうだ。
ここに文化・芸術における審査制度の抱える矛盾が
よく現れている。すなわち,審査員の理解を超えたものは
質の良し悪しに関わらず落選の憂き目に会うのである。
画一的な審査に異議を唱え,
最終的に席を蹴ったアルゲリッチは大したものと思うが,
そういう気骨のある人は
盆栽展の審査員の中には存在しない。
気骨があったら展示会ビジネスの中心にはいない。
もっとも愛好家の方も国風展に受かろうと思えば
国風展で戦えるスタイルの木を持ち込むだろうから,
審査は所詮団栗の背比べなのかもしれない。
《翌日のエントリーにつづく》
かつて権威から拒絶された国風展は
今やそれ自身が権威主義に陥り,
画一的な「審査」により柔軟性を失い,国風ビジネスで
一儲けを企むブローカーの跋扈する場になってしまった。
1980年のショパンコンクールの審査員であった
ピアニストのマルタ・アルゲリッチは,
他の審査員の反対によりイーヴォ・ポゴレリチが
本選に残れなかったことに激怒し,
審査員を辞退したそうだ。
ここに文化・芸術における審査制度の抱える矛盾が
よく現れている。すなわち,審査員の理解を超えたものは
質の良し悪しに関わらず落選の憂き目に会うのである。
画一的な審査に異議を唱え,
最終的に席を蹴ったアルゲリッチは大したものと思うが,
そういう気骨のある人は
盆栽展の審査員の中には存在しない。
気骨があったら展示会ビジネスの中心にはいない。
もっとも愛好家の方も国風展に受かろうと思えば
国風展で戦えるスタイルの木を持ち込むだろうから,
審査は所詮団栗の背比べなのかもしれない。
《翌日のエントリーにつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その3
《前日のエントリーからのつづき》
美術館での盆栽展開催に反対の声があったことを
わたしが知ったのはなぜかというと,
2002年に宮内庁三の丸尚蔵館で開催された
「細工・置物・つくりもの―自然と造形」展の図録の
序文に書いてあったのを読んだからだ。
この展覧会は,従来芸術の範疇から
はじき出されてきた工芸品の類に
焦点を当てた企画展である。
同館主任研究館・大熊敏之氏は序文の中で,
調理人の作る氷細工や工芸菓子が
芸術として扱われない理由のひとつとして
「完成時の形態の永続性が保証されていない」
ことを挙げ,その流れのなかで,
盆栽が芸術品として扱われなかった事例を
紹介したのである。
盆栽業界と無関係の研究者の方が,
盆栽の置かれてきた歴史を把握し,
発表しているのである。
もしわたしの目が盆栽業界にだけ向かっていたら,
そういうことは見えてこなかったかもしれない。
だから盆栽は日本の文化であるとしても,
2008年現在の盆栽雑誌や各種協会,組合に
盆栽の文化的側面を担う資質があるか,
わたしは疑問に思っている。
《翌日のエントリーにつづく》
美術館での盆栽展開催に反対の声があったことを
わたしが知ったのはなぜかというと,
2002年に宮内庁三の丸尚蔵館で開催された
「細工・置物・つくりもの―自然と造形」展の図録の
序文に書いてあったのを読んだからだ。
この展覧会は,従来芸術の範疇から
はじき出されてきた工芸品の類に
焦点を当てた企画展である。
同館主任研究館・大熊敏之氏は序文の中で,
調理人の作る氷細工や工芸菓子が
芸術として扱われない理由のひとつとして
「完成時の形態の永続性が保証されていない」
ことを挙げ,その流れのなかで,
盆栽が芸術品として扱われなかった事例を
紹介したのである。
盆栽業界と無関係の研究者の方が,
盆栽の置かれてきた歴史を把握し,
発表しているのである。
もしわたしの目が盆栽業界にだけ向かっていたら,
そういうことは見えてこなかったかもしれない。
だから盆栽は日本の文化であるとしても,
2008年現在の盆栽雑誌や各種協会,組合に
盆栽の文化的側面を担う資質があるか,
わたしは疑問に思っている。
《翌日のエントリーにつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その2
《前日のエントリーからのつづき》
国風展開催の最大の功労者は,
小林憲雄氏である。
小林氏は新聞記者であったようだが,
この点については詳しい資料が手元にないので
確認はできない。
盆栽愛好家であった小林氏は,
盆栽の社会的地位を園芸の一分野から
美術のレベルに引き上げたいと望み,
東京府美術館(現・東京都美術館)での
盆栽展開催を計画する。
しかしこれに対し,「盆栽は芸術ではない」との理由で,
洋画家の石井柏亭氏を中心に既存の美術界から
激しい反発が起こるのである。
最終的には園芸愛好家で
盆栽の理解者であった美術界の重鎮,
彫刻家・朝倉文夫氏の援護もあり,
1934(昭和9)年,第1回国風盆栽展開催に
こぎつけるのである。
しかし,やがて日本は戦争の時代へと,
盆栽冬の時代へと突入する。
太平洋戦争中,盆栽は壊滅的な打撃を受けたが,
戦後の苦しい社会状況の中で,
盆栽を復興するべく努力して
国風展の伝統をつないだ業者がいた。
そういう先人たちの努力の甲斐あって
今日の国風展があるのだが,
こういうことは今の盆栽雑誌を読んでいても分からない。
国風展を主宰する日本盆栽協会のサイトにすら,
肝心なことは書いていない。
《翌日のエントリーにつづく》
国風展開催の最大の功労者は,
小林憲雄氏である。
小林氏は新聞記者であったようだが,
この点については詳しい資料が手元にないので
確認はできない。
盆栽愛好家であった小林氏は,
盆栽の社会的地位を園芸の一分野から
美術のレベルに引き上げたいと望み,
東京府美術館(現・東京都美術館)での
盆栽展開催を計画する。
しかしこれに対し,「盆栽は芸術ではない」との理由で,
洋画家の石井柏亭氏を中心に既存の美術界から
激しい反発が起こるのである。
最終的には園芸愛好家で
盆栽の理解者であった美術界の重鎮,
彫刻家・朝倉文夫氏の援護もあり,
1934(昭和9)年,第1回国風盆栽展開催に
こぎつけるのである。
しかし,やがて日本は戦争の時代へと,
盆栽冬の時代へと突入する。
太平洋戦争中,盆栽は壊滅的な打撃を受けたが,
戦後の苦しい社会状況の中で,
盆栽を復興するべく努力して
国風展の伝統をつないだ業者がいた。
そういう先人たちの努力の甲斐あって
今日の国風展があるのだが,
こういうことは今の盆栽雑誌を読んでいても分からない。
国風展を主宰する日本盆栽協会のサイトにすら,
肝心なことは書いていない。
《翌日のエントリーにつづく》
国風盆栽展の昔と今,そして未来・その1
今年も盆栽界最大のイベントである
国風展(国風盆栽展)の季節がやってきた。
ちなみに今年の日程は2月9日から16日までである。
2月10日にはNHKが番組「趣味の園芸」で取り上げるそうだ。
折りに触れ国風展を保守的であるとか
権威主義的であるとか批判しているわたしであるが,
かといって国風展を見に行かないわけではない。
対象を知らずに批評するのは道に反するから,
盆栽に興味を持ち始めて以来
国風展も作風展もできる限り見に行くようにしている。
大観展に行かないのは開催が京都と遠いからである。
月刊『近代盆栽』だって立ち読みせずに
きちんと毎号買って読んでいるのだ。
マスコミを通して盆栽に関する
表面的な情報に接する反面,
古くからの愛好家や業者からの
生の情報も耳に入ってきてしまうので,
その両者のギャップが大きすぎて
文句の一つも言いたくなるのである。
どうしてわたしが今の国風展について
文句を言いたくなったのかと言うと,
それは逆風の中で崇高な理想に燃えて
美術館での盆栽展開催に向けて奮闘した
先人たちの努力を知ったからだ。
《翌日のエントリーにつづく》
国風展(国風盆栽展)の季節がやってきた。
ちなみに今年の日程は2月9日から16日までである。
2月10日にはNHKが番組「趣味の園芸」で取り上げるそうだ。
折りに触れ国風展を保守的であるとか
権威主義的であるとか批判しているわたしであるが,
かといって国風展を見に行かないわけではない。
対象を知らずに批評するのは道に反するから,
盆栽に興味を持ち始めて以来
国風展も作風展もできる限り見に行くようにしている。
大観展に行かないのは開催が京都と遠いからである。
月刊『近代盆栽』だって立ち読みせずに
きちんと毎号買って読んでいるのだ。
マスコミを通して盆栽に関する
表面的な情報に接する反面,
古くからの愛好家や業者からの
生の情報も耳に入ってきてしまうので,
その両者のギャップが大きすぎて
文句の一つも言いたくなるのである。
どうしてわたしが今の国風展について
文句を言いたくなったのかと言うと,
それは逆風の中で崇高な理想に燃えて
美術館での盆栽展開催に向けて奮闘した
先人たちの努力を知ったからだ。
《翌日のエントリーにつづく》
国風賞の実態
国風展は,日本で最も権威ある盆栽展である。
審査に通った盆栽の中で,
特に優れていると認められたものには
「国風賞」が送られる。
以下は,どこからともなくわたしの耳に入ってきた噂。
今年の国風展の審査は1月の下旬に行われたが,
1月の頭の時点で,つまり審査をする前に,
出品者のうちの4人は
国風賞を取ることが決まっていたそうだ。
国風展の審査がここまで腐っているとは
思ってもみなかった。
ちなみにその4人とは,○坂氏,○内氏,○田氏,
加えて「盆栽を始めて間もない金持ち」のX氏だそうだ。
名前の分かっている3人が
本当に国風賞を取っているのか,
本番の展示が楽しみである。
審査に通った盆栽の中で,
特に優れていると認められたものには
「国風賞」が送られる。
以下は,どこからともなくわたしの耳に入ってきた噂。
今年の国風展の審査は1月の下旬に行われたが,
1月の頭の時点で,つまり審査をする前に,
出品者のうちの4人は
国風賞を取ることが決まっていたそうだ。
国風展の審査がここまで腐っているとは
思ってもみなかった。
ちなみにその4人とは,○坂氏,○内氏,○田氏,
加えて「盆栽を始めて間もない金持ち」のX氏だそうだ。
名前の分かっている3人が
本当に国風賞を取っているのか,
本番の展示が楽しみである。
グリー○キング・その2
《前日のエントリーからのつづき》
盆栽界で有名な肥料である
グリー○キングの製品パッケージには,
「動物由来たんぱく質が入っていますから
家畜等の口に入らないところで保管・使用して下さい。」
とある。

家畜が食べると問題の起こる
動物由来たんぱく質とは一体何か。
答えは,BSE騒動で注目を浴びた「肉骨粉」である。
なぜわたしが「肉骨粉」と断言できるかというと,
BSE騒動と前後して訪れた販売店の店頭で,
製品の入っていた段ボール箱の中に
「肉骨粉が入っているので家畜に食べさせないでください」
と書いてあるメーカー作成のチラシが入っているのを
目にしたからである。
今の製品も肉骨粉を使用しているかどうか
定かではないが,いずれにせよ,
自宅で動物を飼っている人は
パッケージの但し書きを確認して,場合によっては
動物の口に入らないよう保管および使用に
細心の注意を払うべきだろう。
盆栽界で有名な肥料である
グリー○キングの製品パッケージには,
「動物由来たんぱく質が入っていますから
家畜等の口に入らないところで保管・使用して下さい。」
とある。

家畜が食べると問題の起こる
動物由来たんぱく質とは一体何か。
答えは,BSE騒動で注目を浴びた「肉骨粉」である。
なぜわたしが「肉骨粉」と断言できるかというと,
BSE騒動と前後して訪れた販売店の店頭で,
製品の入っていた段ボール箱の中に
「肉骨粉が入っているので家畜に食べさせないでください」
と書いてあるメーカー作成のチラシが入っているのを
目にしたからである。
今の製品も肉骨粉を使用しているかどうか
定かではないが,いずれにせよ,
自宅で動物を飼っている人は
パッケージの但し書きを確認して,場合によっては
動物の口に入らないよう保管および使用に
細心の注意を払うべきだろう。
グリー○キング・その1
小○社長の名前が度々登場したので,
社長の販売するグリー○キングについても紹介しよう。
グリー○キングといえば
盆栽愛好家の間では非常に有名な
天然動物性有機質を中心とする原料で作られた
固形肥料である。
わたしの回りに,この肥料を使っている人はいない。
その一方でグリー○キングを探し求めて
方々訪ね歩く人もいるから,人の好みは様々である。
グリー○キングの肥効については,
「効かない」という声を聞いたことはなく,
むしろ「効きが強すぎる」という声が
わたしの周囲では多い。
わたし自身はというと,数回使ったことがあるが
効き云々以前に悪臭がひどかったので,
恐らくもう使わないと思う。
普通の鉢植えならともかく,わたしの場合
蓮の栽培にも使うので,水鉢に放り込んだところ
庭に悪臭が立ちこめて閉口した。
なぜこういうことになるかというと,動物性蛋白を
発酵・分解が済んでいない状態で使っているので,
土の上や水の中で単純に「腐る」のである。
これについてはメーカーも多少は気にしているようで,
製品パッケージに「臭いが少しあります」と
但し書きを付けている。

この但し書きにはさらに
「動物由来たんぱく質が入っていますから
家畜等の口に入らないところで保管・使用して下さい。」
とある。
動物性蛋白だから家畜等に与えないようにというのは,
良く考えると少々奇異である。
この但し書きは一体何を意味しているのだろうか。
《翌日のエントリーにつづく》
社長の販売するグリー○キングについても紹介しよう。
グリー○キングといえば
盆栽愛好家の間では非常に有名な
天然動物性有機質を中心とする原料で作られた
固形肥料である。
わたしの回りに,この肥料を使っている人はいない。
その一方でグリー○キングを探し求めて
方々訪ね歩く人もいるから,人の好みは様々である。
グリー○キングの肥効については,
「効かない」という声を聞いたことはなく,
むしろ「効きが強すぎる」という声が
わたしの周囲では多い。
わたし自身はというと,数回使ったことがあるが
効き云々以前に悪臭がひどかったので,
恐らくもう使わないと思う。
普通の鉢植えならともかく,わたしの場合
蓮の栽培にも使うので,水鉢に放り込んだところ
庭に悪臭が立ちこめて閉口した。
なぜこういうことになるかというと,動物性蛋白を
発酵・分解が済んでいない状態で使っているので,
土の上や水の中で単純に「腐る」のである。
これについてはメーカーも多少は気にしているようで,
製品パッケージに「臭いが少しあります」と
但し書きを付けている。

この但し書きにはさらに
「動物由来たんぱく質が入っていますから
家畜等の口に入らないところで保管・使用して下さい。」
とある。
動物性蛋白だから家畜等に与えないようにというのは,
良く考えると少々奇異である。
この但し書きは一体何を意味しているのだろうか。
《翌日のエントリーにつづく》
小○社長のお仕事
1月2日のエントリーと2月2日のエントリーで
小○社長の名前が出たので,
この機会に小○社長について紹介しておこう。
小○氏はマルタ○泉商事の社長にして著名な盆栽愛好家である。
氏の実家は穀物・肥料商であった。
小田原という土地柄,カマボコなど水産加工物を
生産する過程で生ずる廃棄物を容易に入手できたため,
魚のアラなどを原料に静岡のミカン農家のための
肥料を製造していたが,
そこからさらに盆栽用肥料の分野に進出したそうだ。
氏の会社は盆栽雑誌に広告を載せる,
盆栽展の協賛をする,盆栽屋から盆栽を買う,といった
盆栽界をターゲットに絞った特殊な営業手法を取るため,
その製品(グリー○キング)は
盆栽界では非常に有名である。
氏の会社の製品は,
盆栽の即売会で売られていることがよくあるが,
売れ残りを主催者に買い取らせるなど
横車を押すことが度々で,
業界内の評判はいいとは言えない。
小○社長の名前が出たので,
この機会に小○社長について紹介しておこう。
小○氏はマルタ○泉商事の社長にして著名な盆栽愛好家である。
氏の実家は穀物・肥料商であった。
小田原という土地柄,カマボコなど水産加工物を
生産する過程で生ずる廃棄物を容易に入手できたため,
魚のアラなどを原料に静岡のミカン農家のための
肥料を製造していたが,
そこからさらに盆栽用肥料の分野に進出したそうだ。
氏の会社は盆栽雑誌に広告を載せる,
盆栽展の協賛をする,盆栽屋から盆栽を買う,といった
盆栽界をターゲットに絞った特殊な営業手法を取るため,
その製品(グリー○キング)は
盆栽界では非常に有名である。
氏の会社の製品は,
盆栽の即売会で売られていることがよくあるが,
売れ残りを主催者に買い取らせるなど
横車を押すことが度々で,
業界内の評判はいいとは言えない。
国風展悲喜こもごも・追記
1月2日のエントリーで,
マルタ○泉の小○社長が木○正彦大先生に
激怒している話の顛末を書いたが,
結局別ルートから国風展に盆栽を出すらしい。
小○社長はどこの盆栽屋からも節操なく木を買う人なので,
木○大先生でなくても窓口はいくらでもある様子だ。
小○社長が盆栽屋と喧嘩するのはこれが最初ではなくて,
大○園と決別した後,○月園と付き合うようになり,
その○月園とも一悶着あった末,
今度は木○大先生の世話になったのだそうだ。
今,小○社長の世話を焼いているのが
どの業者か知らないが,社長の元には蔓○園が
トラックで盆栽を売り込みに通っているという話だから,
あるいは蔓○園かもしれない。
・・・またつまらぬことを書いてしまった。
マルタ○泉の小○社長が木○正彦大先生に
激怒している話の顛末を書いたが,
結局別ルートから国風展に盆栽を出すらしい。
小○社長はどこの盆栽屋からも節操なく木を買う人なので,
木○大先生でなくても窓口はいくらでもある様子だ。
小○社長が盆栽屋と喧嘩するのはこれが最初ではなくて,
大○園と決別した後,○月園と付き合うようになり,
その○月園とも一悶着あった末,
今度は木○大先生の世話になったのだそうだ。
今,小○社長の世話を焼いているのが
どの業者か知らないが,社長の元には蔓○園が
トラックで盆栽を売り込みに通っているという話だから,
あるいは蔓○園かもしれない。
・・・またつまらぬことを書いてしまった。
自由ということ
凶悪犯罪が増加し,銃の規制と管理が形骸化し,
人々のモラルが低下し,日本と安全はただとばかり
言っていられない世の中になった。
犯罪の芽を早いうちから摘むために,
小さな罪でも許さない断固たる姿勢を
警察に求める声を聞く事もたびたびであるし,
街中に防犯カメラを設置することへの賛成意見も多い。
わたしも以前はそう考えていた。
新聞のコラムで
「安全と引きかえに自由を放棄するものは,そのどちらも失う」
という言葉を目にした時も,
そんなものは空疎な理想論で,
安全のためなら背に腹は変えられぬと思っていた。
しかし,以下に挙げるWebサイトの内容を読んで,
考えを改めた。
探偵ファイル「スパイ日記」
2008年1月4日「警察官がオタク狩り?!」
http://www.tanteifile.com/diary/2008/01/04_01/index.html
白川勝彦「忍び寄る警察国家の影」
http://www.liberal-shirakawa.net/idea/policestate.html
権力や圧力というものは決して強い者には向かわず,
社会の中の弱い者をすりつぶすように迫ってくるらしい。
安全のために管理と監視を強化することに賛成する人は,
その目は世の悪ではなく,
一般市民に向けられることを覚悟しておいたほうがいい。
********************
ちなみに,もしわたしがオマワリさんに職務質問されたら,
ニコニコして応じちゃいま〜す。
つまらないことで警察に目を付けられても
いいことありませんから。
人々のモラルが低下し,日本と安全はただとばかり
言っていられない世の中になった。
犯罪の芽を早いうちから摘むために,
小さな罪でも許さない断固たる姿勢を
警察に求める声を聞く事もたびたびであるし,
街中に防犯カメラを設置することへの賛成意見も多い。
わたしも以前はそう考えていた。
新聞のコラムで
「安全と引きかえに自由を放棄するものは,そのどちらも失う」
という言葉を目にした時も,
そんなものは空疎な理想論で,
安全のためなら背に腹は変えられぬと思っていた。
しかし,以下に挙げるWebサイトの内容を読んで,
考えを改めた。
探偵ファイル「スパイ日記」
2008年1月4日「警察官がオタク狩り?!」
http://www.tanteifile.com/diary/2008/01/04_01/index.html
白川勝彦「忍び寄る警察国家の影」
http://www.liberal-shirakawa.net/idea/policestate.html
権力や圧力というものは決して強い者には向かわず,
社会の中の弱い者をすりつぶすように迫ってくるらしい。
安全のために管理と監視を強化することに賛成する人は,
その目は世の悪ではなく,
一般市民に向けられることを覚悟しておいたほうがいい。
********************
ちなみに,もしわたしがオマワリさんに職務質問されたら,
ニコニコして応じちゃいま〜す。
つまらないことで警察に目を付けられても
いいことありませんから。
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