鉢がなくちゃ始まらない!その3

《前日のエントリーからのつづき》

実用鉢を購入する必要にかられたわたしは,
先日,雑誌の通販で鉢を購入しました。

わたしが購入した商品説明の但し書きには
「釉薬の剥がれやシャモットの飛びがあります」
と書いてあったのですが,但し書きがあるということは,
本当に傷があるということでして・・・

080423.jpg

表面が見事に剥がれています。

このまま使っても良いのですが,
せっかくなので「金繕い」してみることにしました。

本当の金繕いは漆と金粉を使うのですが,
盆栽鉢,それも使ってなんぼの実用鉢に
そこまでする必要はないので,
「なんちゃって金繕い」で十分です。

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鉢がなくちゃ始まらない!その2

《前日のエントリーからのつづき》

ひと口に盆栽といっても,
質と値段は100円ショップレベルのものから
数十万円,数百万円のものまで様々です。

しかし,まともに盆栽をやろうと思うなら,
のデザインだけは古典的なもので合わせてみる
訓練をした方がいいと思います。

バラ売りだとどうしても自分の好みに偏りがちなので,
色々な形のをセットで買って,ひとつひとつのについて
「何を植えたら合うか」「何は合わないか」について
考えてみると勉強になるのではないかと思います。

「遊びで盆栽をやるのに,苦労や勉強や修行はしたくない!」
と言われたらそれまでですが,
一応文化に属することなので,
それなりのクオリティを目指してもバチは当たらないでしょう。

ところで,実用のセット品で
それなりの質の物を買おうと思うと,
ネットでも実店舗でも意外と良い物がありません。

で,お世話になるのが盆栽雑誌の通販コーナーです。
が,少々問題が。

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鉢がなくちゃ始まらない!その1

最近,自分の盆栽趣味が少々難しい段階に入ってきました。

自分は木をいじくり回さなくても
とにかく鉢の中で長く育てさえすれば
それなりのものになると思っていたので,
とりあえず庭に生えていたモミジなどの実生苗を
引っこ抜いては仕立て鉢に植えるところからスタートしました。

ところがそうして何年か経つと,
自然な姿を生かした盆栽作りと
放置は違うということが分かってきます。

自然作りといっても,植替えをして直根を切る,
徒長した枝は切る,芽を摘むということを怠っては
良い姿にはなりません。

そうしてある程度手を入れ始めて数年経つと,
拾った苗でもそれらしい形になってきます。
そうなると,今度はきちんとした鉢に植えたくなってきます。

木の数が少なかった頃は
庭の隅に重ねて置いてあった
父親の盆栽鉢を拝借して使っていました。

しかし,拝借する量が増えてくると
段々気が引けてくるのに加えて,
無造作に使っていた鉢の中に
意外と良いものがあることが分かってきて
最近は少しずつ父親に返すようしています。

そうして今度は身銭を切って
鉢を買うようになったのですが,
難しい段階というのはつまり,
お金がかかる段階に入ってきたのです。

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定時報告4月26日

嬌蓉碗蓮。

kyouyou080426.jpg


芽が水面から出てきた。

ピントが合わせやすくなったので嬉しい。

が,撮影前に水面のゴミを取るべきであった。

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車輪梅・取り木終了

2007年7月5日のエントリーに載せた車輪梅。

取り木が成功して,昨年の秋には発根が確認できたのですが,
分割するのを億劫がってそのままにしていました。

sharinbai080427-1.jpg


取り木は切り離して初めて終了!
というわけで,ビニールポットを外しみたところ・・・

sharinbai080427-2.jpg


取り木の利点のひとつに,均一な根張りが得られることがありますが,
ご覧のとおり見事な片根になってしまいました。

理由は,ビニールポットに入れた赤土が流出して,
幹が半分むき出しになっていたから。

気づいていながら放っておいたツケが
きっちり回ってきました。

撮影後,切り離して仕立て鉢に植えましたが,
取り木して良くなったかというと,正直微妙な感じでした。

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『庭と日本人』・その3

《前日のエントリーからのつづき》

庶民レベル,産業レベルより上の階級を考えてみても,
江戸城=皇居には今も「大道庭園盆栽仕立場」と呼ばれる
盆栽の培養場があり,600鉢を越える盆栽および
盆器の名品が管理されている。

しかし,京都御所で盆栽が受け継がれているという話は
聞いた事がない。

京都では根っこの付いた鉢植えよりも
華道と茶道が重んじられたのではないだろうか。

京都だけでなく,金沢も盆栽不毛の地である。
要するに,雅な町の旦那衆は泥いじりなどせずに
もっと洗練された楽しいコトで遊んでいたのだが,
そう考えると何となく複雑な気になるのも事実である。

(何の因果か,盆栽屋と茶道のお師匠さんの
どちらも手がけた竹○園は茶室を二つも三つも建てて
挙句自己破産した。)

話がそれたが,本書には植木,盆栽の話のみならず
京都の寺の庭(=浄土庭園)と蓮の関係への言及もある。

新書で読みやすい内容でもあり,
庭に関心を持つ人だけでなく,
園芸を文化のレベルで考える人にも
興味深い視点を提供してくれる一冊ではないかと思う。

庭と日本人 (新潮新書 246)


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『庭と日本人』・その2

《前日のエントリーからのつづき》

わたしにとって特に興味深かったのは,
「江戸では鉢植えや盆栽が発展し,
植木が一大産業になった一方,
京都では町屋に茶室や露地を作ることが流行った」
という指摘である。

確かに日本文化におけるその重要な位置づけにも関わらず,
京都は盆栽不毛の地である。
1月10日のエントリーをあわせて参照のこと)

もちろん京都にも盆栽業者はいるし,
恐れ多くも月刊『近代盆栽』を刊行する
近代出版の所在地は京都である。

しかし,植木や盆栽が地場産業として
京都に根付いているわけではない。

東京およびその近郊に,
桜の「染井吉野」にその名を残す染井(巣鴨〜駒込),
江戸の園芸の「補給基地」安行(川口市),
東京の盆栽師が関東大震災後に新天地を求めて作った
大宮盆栽村(さいたま市)がある事実とは
好対照である。

庭と日本人 (新潮新書 246)


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『庭と日本人』・その1

「庭」に関するエントリーが続いたので,
1月27日のエントリーで触れた新潮新書『庭と日本人』の
読後感を書きたいと思う。

某新聞の書評欄の触れ込みは
「大胆かつコンパクトな庭園通史」というものであるが,
この本に歴史の教科書的な,
日本庭園の変遷を俯瞰する内容を求める読者は
期待を裏切られるかもしれない。

というのも筆者は日本庭園の表面的な変遷を追うより,
日本文化における庭の「役割」を説明することに
主眼を置いているようなのである。

そして,そもそも筆者によると
「日本にはちゃんとした〈日本庭園史〉という本がない」
そうである。

しかし,「石と砂でできた枯山水は
何も知らない外国人の目には彫刻と映るかもしれない」
「奈良の寺には庭らしい庭がない」といった視座は,
日本庭園がどういうものか分かっているつもりの
日本人にこそ新鮮なものに映るのではないかと思う。

反対に,下手に通史をやろうとすると
こういった指摘が抜け落ちてしまう恐れもあるだろう。

庭と日本人 (新潮新書 246)


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ボウフラ発生

蓮を容器栽培する場合,
ボウフラが発生するという問題が付いて回ります。

メダカを投入すればいいのですが,
蓮とメダカを共存させるのは意外と厄介です。

蓮根が成長すると土が盛り上がってきて
水の溜まるスペースが浅くなり
メダカの生存が危ぶまれる事態も起こりますし,
蓮が成長してくると茎が邪魔して救出も困難になります。

経験上,水の中にミジンコなどの先住民がいると
ボウフラが爆発的に発生することはないと分かっているので,
蓮の植替え時にはミジンコを網ですくっておいて,
植付後に水鉢に戻しています。

ところが先日,いくつかある蓮の栽培容器の中の
一つにだけボウフラが大発生しているのに気づきました。

何かの加減で,こういうことが起きるのでしょう。

仕方がないのでメダカを数匹投入しました。

ボウフラを一掃してくれたら
またすくい上げようと思いますが,
かなりてこずりそうな予感。

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タグ : ハス 栽培 ボウフラ

盆栽中年,スタンスを確認するの巻

4月18日のエントリーに対して,
本職の造園業の方から
コメント付きの拍手をいただいてしまいました。

(庭造りについては素人の放言なのに,
 恥ずかしくて顔から火が出そうです。)

わたしは自分が深海魚になったつもりで,
「誰にも相手にされずひっそりと」
「世間の動きや流行と全く無関係に」
あれやこれや好き放題書き散らしているのですが,
時々反応をいただくことで
「ブログは世界に開かれている」
という当たり前のことを気づかされます。

そもそもブログを始めた当初は,
もっと世間に迎合した内容にするつもりでした。
しかし,そういうことは自分はどうも苦手なようです。

というわけで。

今後も,マスコミに華々しく取り上げられ,
経済活動の中心でスポットライトを浴びるモノ・コト・ヒトに対し
「それ本物?」という疑問をぶつけ,
少数派の代弁者として邁進していくことにします。

(内容によってエライ人を怒らせることになったら,
 ブログを閉鎖してさっさと逃げますので悪しからず。)

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定時報告4月19日

嬌蓉碗蓮。

080419kyouyou.jpg

オートフォーカスで水中の芽にピントを合わせるのは難しい。
どうしても水面に映りこんだ影を拾ってしまう。

一応マニュアルフォーカスも付いているけれど,
液晶画面を見ながらのピント調節では
実用性があるとは思えない。

結局,芽と同じような距離にある物で
フォーカスロックして撮影。
それでもやはりボケボケである。

早く水面に葉を出してくれい。

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落葉松と書いてカラマツ

近所の花屋でカラマツの苗を売っていたので
4つほど買ってしまいました。

カラマツは「落葉松」の名の通り落葉する松ですが,
春の新芽には特筆すべき可愛らしさがあります。
例えていうなら緑色の小さなイソギンチャク?

080406karamatsu-1.jpg

肝心の新芽の写真は取り忘れました。
葉が伸びてしまうと,なんだかボヤッとした印象です。

新芽の美しいカラマツですが,
長く伝承されたカラマツ盆栽の古木は,
恐らくほとんどないでしょう。

盆栽屋さんによると,
平地の夏は暑すぎて耐えられないのだそうです。
だから,鉢の中で長く育て続ける事が難しいのです。

我が家のカラマツも,先々長くはないかも知れません。

お花屋さんや園芸店は,この手の夏に弱い植物を
冬から春にかけて売り出します。

高地で培養したものを仕入れて
まだ寒いうちに売ってしまえば,
夏になって調子が悪くなっても,
植物栽培に余程慣れた人でない限り
暑さでダメになったとは思わないからです。

冬から春にかけて,ツルコケモモ(クランベリー)の苗が
よく出回りますが,親に言わせると
「昔はこの辺りでもよく育ったけれど
今は夏が暑すぎて鉢で長く育てるのは無理」
なのだとか。

この種の経験の積み重ねは年長者に敵いませんし
NHK『趣味の園芸』を見ても
こういうネガティブなことは教えてくれません。

話をカラマツに戻しますが,
生産者が針金で曲げるという余計なことをしたので,
幹にバッチリ針金傷が付いてしまっています。

080406karamatsu-2.jpg

普段ならこういう傷の付いた苗は絶対に買わないのですが,
カラマツはモミジやケヤキと違って
その辺に種が転がっているものではないので,
買ってしまいました。

ちなみに松は,長く栽培すれば針金傷が消えますが,
雑木は一度傷を付けてしまうと跡が一生消えません。


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タグ : 盆栽 カラマツ 落葉松

庭づくりとは・その3

《前日のエントリーからのつづき》

ふた月ほど前,TBSテレビ『情熱大陸』に京都の庭師が出た事がある。

今回のテレビチャンピオンでもそうだが,
一部の(あるいは多くの?)庭師はやたら庭に苔を「貼る」。

貼った苔がそのまま美しく根付くことは少なく,
枯れたり剥がれたりしたらまた貼り直すことになり,
それがとりもなおさず庭師の仕事となる。

アスファルト舗装のやり直しで土建屋が儲かるのと
同じ構図といったら怒られるだろうか。

わたしは盆栽に苔を生やす趣味はないが,
鉢の上に自然に生えた苔を見慣れているせいか,
貼り苔の不自然さがどうにも気になって仕方がない。

苔を革に例えると,広い面積に自然に生えた苔は
傷ひとつない一枚革である。

一方,貼り苔は細切れの革を貼り合わせて作ったモザイクである。

スーパーブランドの高級革カバンは,
普通一枚革を贅沢に使って作られる。
その方が希少価値が高く,高価だからである。

一方,苔はどうだろう。
いくら自然に生えた苔が美しいといっても
苔に万金を払う者はそうはいない。

長い年月をかけて苔を自然に生やすような
効率の悪い仕事はプロの庭師はやらないし,
客の方も自然な苔の本当の美しさを求めているわけではなく,
緑色の固まりで土を覆い尽くしておけばそれで満足なのだろう。

そもそも苔の生育にあった立地の庭でないと,
自然な苔の生育は望めない。

こうして良貨は悪化を駆逐するの例え通り,
手っ取り早い貼り苔が当たり前になってしまった。

わたしには,貼り苔は下手な厚化粧にしか見えない。

そう言うことで世間から変人扱いされても
わたしは一向に構わない。


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タグ : 作庭 庭師

庭づくりとは・その2

《前日のエントリーからの続き》

もっとも家の主に代わって
庭を手入れする事も庭師の仕事であるから,
審査員と参加者がグルになって
定期的に庭師がメンテに入る必要のある庭
=庭師に金が落ちる庭を1位に選んだ,
ということは万にひとつもないとは思うが,
2位以下の庭は石を多く使い,ゴミ拾いさえしていれば
比較的楽に維持出来そうに見えた。

木の生えた枯山水を作った庭師は,
ゴミの元になる植栽や掃除の面倒な
砂利の面積を最小限に押さえた庭を作って
結局3人中3位だった。

この人の名誉のために言っておくと,
先々の管理が最も楽そうなのは
間違いなく3位の庭だった。

家の庭は,生活空間の一部である。
作って眺めておしまいではない。
その家の人が長い月日を共に暮らす場である。

そもそも庭に興味がないから対決の舞台に相応しい
殺風景な空き地にしてしまったのであり,
庭に関心があればさっさと自分で
見栄えよく作り変えているはずだ。

メンテに時間を裂けない人のために
細かいメンテが必要な庭を作るということは,
車は走ればいいと思っている人に,
繊細な調整が必要なビンテージカーを
売るようなものではないか。

今回の庭造りをきっかけに,
その家の人が庭の維持管理に目を向けるようになれば,
それは素晴らしいことだと思う。

反面,その家の主に
自らの手と費用で美しく保つほど
庭への思い入れがないとすると,
その庭は手入れを怠った盆栽同様
荒れ放題になってしまうだろう。

とりあえず今回作った庭の5年後の姿を見てみたいと思う。

《翌日のエントリーーへつづく》

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タグ : 作庭 庭師

庭づくりとは・その1

先週,テレビ東京で放映の
『TVチャンピオン2 日本庭園職人選手権』を見た。

といっても見たのは最初の対決と,
最後のチャンピオンの発表だけである。

最初の対決は旅館の貸切風呂に面した
枯山水を作るのがテーマだったが,
出場者の1人は「枯山水」に苔を貼ったり
植栽を植えたりしていたので,
テレビの前で倒れそうになった。

結局最初の「枯山水」対決では,
砂利や瓦など無生物のみでまとめた対戦者が
敗退していた。

優勝者を決めるチャンピオンステージは,
一般家庭の何の手入れもしていない殺風景な「空き地」を
「庭」に作り変えるのがテーマだったようで,
最初の対決で木の生えた枯山水を作った庭師を含めた3人が対決し,
もっと植栽を多く使用して地面に一面に苔を貼った庭師が優勝した。

その場の審査ではもっとも瑞々しく自然に思えたのだろうが,
生きた木をふんだんに使った庭を
美しく維持する苦労は並大抵ではない。

放っておいても落ち葉は落ちる,枯れ枝は落ちる,雑草は生えるで,
よほど庭弄りが好きな人でなければ,たちまち藪にしてしまうだろう。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 作庭 庭師

前栽

アメリカの"Cleveland Botanical Garden"で,
"Zensai: The Horticulture of Japan"
なるイベントを開催しているとの事。

http://www.cbgarden.org/Event/Zensai.html

"Zensai"とは日本語の「前栽」のことらしいのだが,
これは絶対に「せんざい」と読まねばならない。

わたしのPCのへっぽこMS-IMEでも
「せんざい」を変換すれば「前栽」が出てくる。

"Zen"の響きに「禅」に通じる何かがあると思い,
これって"超cool"と舞い上がってしまったのではないか。

アメリカ人よ,日本の園芸に関心を払ってくれるのは
盆栽ファンとして非常に嬉しい。
しかし,いかんせん詰めが甘いぜよ。
とはいえアメリカ人ばかりを責めるわけにはゆかない。
このイベントには日本人の協力者もいるらしいのだ。

嗚呼,日本文化の継承はどうなってしまうのでしょう。

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タグ : 盆栽

定時報告4月13日

嬌蓉碗蓮。

3月30日に植えつけて,それから約2週間後の様子。

080413kyouyou.jpg

芽が少し成長した。

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タグ : ハス 栽培 肥料

定時報告3月30日

さて,今年も蓮の栽培のスタートです。

昨年はブログ1年目ということもあり
気合を入れて4品種を追いかけましたが,
意外と大変ということが分かったので
今年はとりあえず嬌蓉碗蓮1品種に絞ります。

まずは植え付け。
用土は4月5日のエントリーを参照のこと。

栽培容器の底に土を入れて・・・
080330kyouyou-01.jpg

土の上に芽が上を向くように蓮根を置いて・・・
080330kyouyou-02.jpg

芽が土の上に少し出るように,
ただし蓮根が浮かないように土をかぶせて・・・
080330kyouyou-03.jpg

土を掘らないようにジョウロでシャワーのように水を注いで終了。
080330kyouyou-04.jpg


蓮は直射日光が必須なので
置き場は日のよく当たる所に,
それ以外は立ち葉が出る頃までは
基本的に放置でOKです。

油かすや魚粉など,生の有機質を肥料に使う場合,
元肥として土に埋めて発酵させたほうが良いですが,
今どきの質の良い(速効性のある)肥料を使う場合は,
蓮が本格的に肥料分を必要とする段階になって
投入すれば大丈夫です。

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タグ : ハス 栽培 肥料

蓮根の入手先

数前から毎年,2,3品種の蓮根を新しく導入しているが,
購入先の一つに,とある町の生産業者の組合がある。

ネット上で品種のリストを見て
ハガキで申し込むと宅配してくれるのだが,
良くいえばおおらかな,悪くいえばいい加減な
一昔前の園芸屋の対応そのままなので
はっきり言って人には紹介しづらい。

まず品種のリストだが,種切れになっていようと何だろうと
お構いなしで一切更新がされていない。

内容も品種名と花型,花色が並んでいるだけだが,
様々な資料と照らしてどうも怪しい品種名と花型の組み合わせがある。

今年も2品種頼んだのだが,
そのうちのひとつは小型種のはずなのに
蓮根の大きさから見て,どう考えても大型種である。

食用になりそうな太さ。
080330geihin.jpg
間違っても小型種ということはあるまい。

しかも,荷が届いてから2週間ほど経って
自分が頼んだ品種ではないことに気づいた。

2週間も気づかずにいたこちらもこちらなので
特に文句も言わなかったが,今どきの客商売が
こんな事で大丈夫なのかと逆に心配になってしまった。

何が咲くか分からないというのも楽しみではあるので
とりあえず栽培してみようとは思うが,大型種と仮定すると,
そもそも植え付け容器の持ち合わせがない。

大輪の花の魅力は捨てがたいが,
余程の蓮マニアでない限り,管理の手間を考えると
やはり小型種が現実的な選択だ。

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タグ : ハス 栽培

昇天の龍

本筋の盆栽愛好家向けのマニアックなネタを仕入れたので,
忘れないうちにアップしておこうと思う。

「昇天の龍」といえば,螺旋を描いて上へ伸びる神を
天へ駆け昇る龍に見立ててその名が付いた
真柏の盆栽の名品。

その昔この盆栽が交換会に出た際,
運搬時に会場の鴨居にぶつけて
神の先を折ってしまったことがあったそうだ。

今は雑木で有名なF園で管理しているが,
真柏を雑木の培養で管理したために枝が横に出て
嵩張った姿になってしまったという話。

そういえば何号か前の近盆に
「昇天の龍は現在,縮小する作業の途中である」
とか何とか書いてあったっけ。

「間違えて,でっかくしちゃいました」
の一言が抜けてますよ。

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タグ : 盆栽 真柏

アカシデもう一丁

庭に生えたのか,鉢の中に飛び込みで生えたのか
記憶は定かでないが,気づいたら棚にあったアカシデ。
実生から丸2年といったところだろうか。

080228akashide.jpg


あまり伸びない性のようで,つまった幹が自然の曲で軽く波打ち,
そこから均一に枝が出て締まった印象がある。

4月9日のエントリーに載せたものより将来性がありそうだ。

盆栽=自然な成長を挫いて歪め,
植物をもてあそぶ行為のように見られがちだが,
本当は,成長が悪く自然界では淘汰される未熟児を拾い上げて
大切に愛培する趣味である。

「本当の盆栽好きは,とかく肩身の狭い思いをする。」とは,
さる盆栽業者の言葉であるが,
「真実は小さな声で語られる」の例えどおり,
盆栽の実際が世に知られる事は少ない。

もっとも「改作」と称して木を割ったり裂いたり曲げたりと
やりたい放題の近盆を読む限り,
盆栽の本道=植物虐待と取られるのも詮無いことと思う。



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タグ : 盆栽 アカシデ 近代盆栽 近盆

不出来なアカシデ

アカシデの実生苗。

生まれて初めて「考えて」鋏を入れて作った
盆栽モドキである。
080409akashide.jpg

1年前は「なかなかよく出来た」と自己満足していた木だが,
今こうして眺めると鉛筆のような芸のない幹に
みすぼらしい枝がまとわり付いているようにしか見えない。

針金で幹に模様を付けたところで,
枝の疎らな所は直らない。

幹の中ほどで取り木をかけて,
頭を飛ばして下に向かった2の枝を主幹に半懸崖にするか,
あるいは頭部を使って作り直すことも可能かもしれないが,
2流の木はどこまで行っても2流という気もする。

かといって,うち捨てるわけにもゆかない。
責められるべきは木ではなくて自分の未熟さである。

この先もずっと,この木を見るたびに
幼稚だった自分を苦々しく振り返る事になるのだろう。

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タグ : 盆栽 実生 アカシデ 赤四手

鋏受難・その2

《前日のエントリーからの続き》

それでは株分けは毎年やっているのに
なぜ今年に限って鋏が黒ずんだのかというと,
これまではサビと汚れで刃が真っ黒になっていた鋏もしくは
ステンレスの鋏を使っていたので,
硫化が目立たなかったか,そもそも硫化しなかったのでしょう。

ところがこの春は修理したてでピカピカの鋼の鋏を使ったので,
一瞬で硫化が起こったのではないかと思います。

道具は使ってなんぼのものだし,
シミといってもごく薄い色の物なのですが
このままにしておいたら「道具倒れ」の名が廃るというものです。

傷を付けず,汚れだけを落としてピカピカにするためには,
こうなったら仕上げ用のコンパウンドを試してみるかと
思い始めている今日この頃です。

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タグ : 盆栽 道具 手入れ

鋏受難・その1

今年,蓮の株分けに使った鋏に
あっという間にシミが付いてしまいました。

植物の汁とは明らかに違う種類のシミで,
しかも刃の切断面ではない所に付いていました。

化学・物理・数学には拒絶反応を示す
文系の頭で考えてたどり着いたのは,
硫化水素と鉄が反応して硫化鉄が出来た(=一瞬で錆びた)
のではないかということです。

蓮やスイレンなど,水生植物を株分けするとき
温泉のような悪臭がしますが,
これは硫化水素のせいです。

一方,硫黄泉の温泉では銀が硫化して黒ずむ事が知られています。

それと同様のことが,水鉢の中の硫化水素と剪定鋏の間で
起こったのではないかとわたしは考えました。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 道具 盆栽 手入れ

ドラセナ食われた

室内管理のドラセナに水を遣ろうとして,
葉がガタガタに食べられているのを発見。

080406doracena.jpg


糞が散乱していたので明らかに虫の仕業だけれど,
どこにいるか見当たらない。

これまでこの場所で虫の被害にあった事はなく,
進入経路も不明。

・・・わたしは今もこの犯人と部屋で同居しているのである。

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新しい栽培用土

蓮の植替えもあらかた終わりましたが,
植え付けはまだ道半ばという感じです。

株分けした蓮根をすぐに植え付けられれば
それに越した事はありませんが,
後日改めて,という場合は水に浮かべておけばしばらく保存できます。
花上がりの良い品種の場合,そのまま花が咲いてしまうこともあります。

水に浮かべておく場合,
毎日水を取り替えるのが蓮栽培の「流儀」のようですが,
保存だけを考えるなら,水を交換しなければならない理由は
見当たりません。

ただし,いつまでも同じ水に浮かべておくと,
水中の有機物が腐って白濁し悪臭がする場合があります。

我が家では,悪臭がしたりボウフラが湧いたりした場合のみ
水を換えていますが,それ以外は基本的にノータッチです。

ちなみに悪臭がする汚水は捨てずにバケツに取り分けて,
水生植物のアサザを大量に投入しておくと
そのうちに臭いが消えるので,液肥の希釈などに使っています。

前置きが長くなりましたが
今年はかなり手を抜いた土を試してみたいと思います。

ホームセンターで買った黒土。
080405soil.jpg


黒土単用で植える勇気はまだないので,堆肥を2割混入。
080405mix.jpg


後はこれを混ぜるだけ。

水で練りません。寝かしません。元肥入れません。

蓮の栽培に絶対に欠かせないのは水と太陽と適切な追肥ですが,
わたしはそれ以外の工夫はあまり重視していません。

この手抜き栽培の結果は夏には判明することでしょう。
さて,どうなることやら。

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タグ : ハス 栽培 肥料 用土

ユリノキ

先月,東京国立博物館まで
『宮廷のみやび 近衛家1000年の名宝』展を
見に行った。印象に残ったのは書画よりも,
その軸装の美しさだった。

ただし今回のテーマは展覧会ではなくて種拾い。

東京国立博物館にはユリノキの大木がある。
ユリノキというのは,ユニークな葉の形から
半纏木の別名もある落葉樹である。

植物園へようこそ!
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/yurinoki.html

以前から東京国立博物館に行く機会があったら
ユリノキの種を探してみようと思っていたのだが,
時期も良かったので木の下で目を凝らしてみると
果たしてそれらしき物が見つかった。

大量に拾って帰っても実際は種ではなかった
というオチがついても空しいので,
適当な数を拾って終わりにした。

帰宅後インターネットで調べて見たところ,
やはり拾って帰ったものが種で間違いないらしい。

拾ったユリノキの種。
yurinoki.jpg

ただし,インターネットのおかげで写真のみならず
「日本での発芽率は極めて低い」とか「硬実で発芽まで2年」
などという希望を打ち砕く情報まで入手できてしまった。

こんなことならもっと大量に拾っておくべきだった。

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大宮盆栽村クロニクル

ブログをサーチして見つけた盆栽ネタをもうひとつ。

関東大震災で被災した東京の盆栽業者が,
盆栽の理想郷を作ろうとして一から作り上げた
世にも稀なさいたま市の「盆栽村」(さいたま市北区盆栽町)。

盆栽村開村前夜から,その黎明期を綴った年代記,
『大宮盆栽村クロニクル』なる書籍が発売されています。

わたしの回りにも読んだ人がいるのですが,
なかなか面白いと評判です。

わたしですか?
ええと,そのうちに読みたいと思います。(^_^;)



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盆栽展の姿

「盆栽」をキーワードにブログを検索する事が
日課のようになっています。

ある事柄に対する世間のリアルタイムの反応を知るには,
ブログを読むのが有効だと思うからです。

自分が盆栽に対する世間の反応を知りたいと
思うようになったきっかけについては,
下手に書き始めると収拾がつかなくなるので今は触れません。

しかし,それこそはそもそも自分がブログを始めようと思った
きっかけでもあるので,いつかまとめて書き上げるつもりです。

さて,「盆栽」をキーワードにブログを検索しても,
特にためになる情報が得られるわけではありません。
それでも,ごくごくたまに,目を引くエントリーを見つけます。

先日も,こんなブログを見つけました。

100年メダカ 〜新種メダカの作出記〜
http://medakanoya.exblog.jp/7782598/

この方はさつきや盆栽の展示会に30年かかわり,
裏の世界に触れ,虚しくなってしまったのだそうです。
こうしてまともな神経の人は,盆栽界の中央に嫌気がさして
去っていってしまうのです。

わたしが盆栽界がひどいというのも,
あながち被害妄想ではないということが
分かっていただけるのではないでしょうか。


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小林國雄氏の言い分

「盆栽界の鬼才」こと小林國雄氏は何年か前に
日本盆栽協会を除名になっているが,
その経緯について複数の消息筋から得た情報を総合して,
2月29日に始まる一連のエントリーに載せた。

しかし,わたしの知人が
春花園BONSAI美術館を訪れたところ
なぜか協会除名の話が出て,
小林氏の口からわたしが把握している内容と
全く異なる説明があったという。

公平を期すために,一方の当事者である
小林氏の意見を掲載する事も重要であると思うので,
大昔の話を蒸し返すようで恐縮ではあるが,
知人が受けた説明の内容を以下に記す。

**************************
小林國雄氏の説明による協会除名のいきさつ:

小林氏の顧客にある代議士がいるそうだが,
その代議士が盆栽を小林氏の扱いで国風展に出品したところ
枯れてしまった。
代議士は日本盆栽協会の責任を問うべく訴訟をおこすと言い出し,
小林氏は何とかそれを止めようとしたのだが
結局協会を訴えてしまった。
小林氏は協会と原告代議士の間で板ばさみになり,
泥を被る形で小林氏が協会を除名になった。
**************************

わたし自身はその場にいなかったのだが,
この話を聞いた複数の人が口々に
「さすがは春花園(普通の人間はそんな言い訳思いつかない)」と
唸ったそうである。

こうなると協会側の言い分も載せなければ片手落ちかもしれないが,
協会に電話して「除名の件について・・・」と尋ねるわけにも行くまい。

何が真実か,それは読む人の判断に委ねたいと思うが,
この機会に小林氏に関するエピソードをもう1つ紹介しておこう。

なお,わたしは盆栽の樹種としての真柏には全く興味がないので,
真柏に関する情報には誤りがあるかも知れないことを
あらかじめお断りしておく。

真柏とはミヤマビャクシンの盆栽界での呼称であるが,
盆栽の素材としては新潟県糸魚川市近辺で採取できる
「糸魚川真柏」が葉性が細かく,一級品とされている。

これに対し,同じ真柏でも「東北真柏」は葉性が粗く
二級品の扱いを受けてきた。

しかし,ある盆栽業者は「東北真柏の葉性は,
ああいう性質の物なのだから,あれはあれでいいのだ」
という考えに立ち,東北真柏を素材に盆栽作りを行っていた。

小林氏は東北真柏など鼻にもかけておらず
「あんなものは真柏のうちに入らない」と言って
その盆栽業者を馬鹿呼ばわりしていた。

しかし盆栽雑誌が東北真柏を取り上げるなどして,
その地位が上昇すると手のひらを返したように
東北真柏を認め始め,今ではヨーロッパで自らを
「日本で一番東北真柏を削った男」として売り込んでいるそうだ。

そういう器用な生き方を真似したいと
わたしは本気で思う。

3月7日のエントリーも参照のこと)


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プロフィール

Author:盆栽中年とその周辺
盆栽好きだった祖父と暮らして,盆栽と盆栽業者と盆栽業界を見つめ続けてウン10年。
曲げたり寄せたり削ったり人形乗せたり苔張ったりと,心病める現代人の歪んだ全能感を満たす箱庭療法に成り下がった今時の盆栽に背を向けたひねくれ者の,月刊「近代盆栽」の提灯記事には騙されない日常。

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