ユニクロの長袖Tシャツ

ここ数年,真夏でも庭いじりや水遣りの際は
紫外線&虫対策で長袖の服を着るようにしています。

昨年,ユニクロの長袖Tシャツが
在庫処分で安くなっていたので
作業服として2枚ほど買ってみました。

わたしが買ったのは「JUST FIT」というシルエットのもので,
ファッション性を高めたタイトなサイジングが特徴です。

この「JUST FIT」の長袖Tシャツ,
実際着てみると作業服としてまことに具合がいいのです。

なぜかというと,袖口がぴったりしていて
何をするにも邪魔にならないからです。

しかしユニクロのユーザーは意外と中高年が多く,
若者に比べて体の線がふくよかな彼らにとって
この「JUST FIT」は細すぎるとの声が多かったと聞きます。

今年も数枚買おうと思っていたのですが,
「JUST FIT」の長袖Tシャツが見当たりません。

着る人を選ぶ製品を作り続けることは,
ユニクロほど大きなマーケットを対象にした商売では
難しいのでしょう。

去年のうちに
もっと買いこんでおくべきでした。

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タグ : ユニクロ 作業服 ガーデニング 庭いじり

定時報告6月28日

kyouyou080628.jpg

先週お知らせしたとおり
この鉢の主は集中治療室に入っております。

回復の見込みは,正直言って無さそうです。

それでも完全に枯れたわけではないので
始末が悪いのです。

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咲くもの咲かぬもの

hunsho080628.jpg
今年の開花第一号になると思われた蓮の蕾は,
ここまで上がって生気が失せた。
恐らくこのまま枯死するだろう。

seiryo080628.jpg
今週末開いた花は,
雨に打たれて乱れて散った。

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タグ : ハス

今度こそ本当に近盆に突っ込みを入れよう。その3

《翌日のエントリーからのつづき》

同じく「小誌人気作家シリーズ4」から,
少し戻ってP.106に素材段階の木が載っています。

問題はその鉢。
割れているのでところを
ベージュのガムテープで補修してありますが・・・,
これってどうなのでしょう。

kinbon0806.jpg
問題のガムテ補修の鉢。
正直,かなりみっともないと思います。

わたしはこれまで何度か
雑誌やTVの撮影風景を見学した事があります。

その経験を通して感じたのは,プロの撮影には
細かい注意の積み重ねが欠かせない
ということです。

写す対象が汚れていればきれいにする,
背景が雑多であればアングルを変える,
そういうちょっとした注意を払うだけで,
写真の見栄えが大きく違ってきます。

もちろん,日常の管理の場では
どんな鉢に植わっていようと構いません。

しかし,撮影となったら話は別です。

感覚のいい人であれば,
撮影の直前にガムテープを剥がして,
代わりに針金か何かで目立たないように止めるでしょう。
それは大した手間ではないはずです。

近盆はやたらと「感性」とか「美意識」といった言葉を
使いたがりますが,このガムテープにこそ
近盆の「感性」と「美意識」が良く表れていると
わたしは思います。

ところで,わたしがブログに掲載する写真は
例外なく,どれもひどいものです。
その点は十分自覚しております。

これは周囲が映りこまないことだけを考えて
美的なことには一切注意を払っていない結果でして,
仕事などで本気で美しく撮らなければならないときは
それなりに気を遣っています。

・・・といっても説得力ありませんな。

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今度こそ本当に近盆に突っ込みを入れよう。その2

《前日のエントリーからのつづき》

規模の大きな盆栽園の場合,
商売で飛び回っている園主に代わって
園内の実務を取り仕切る番頭さんがいる場合があります。

蔓青園にはその昔K氏という番頭さんがいて
園内の仕事を切り盛りしていたそうですが,
この方はもう亡くなっています。

というわけで国風展前の植替えや整枝の依頼があると,
蔓青園の園内では仕事ができないので
少し前だと木○大先生に外注していたそうです。

とはいえ木○大先生の所も
弟子が逃げ出したり追い出したりで手が足りなくなり,
外部の仕事を多くは請け負えなくなったので
蔓青園は外注先を木○大先生の弟子の
M氏に移したという話ですが,
今はどうなっているのか不明です。

(『近盆』を毎月買ってバックナンバーを保存している方は,
木○大先生のコーナーに登場する
お弟子さんの頭数に注目してみてください。
2008年7月号50ページでは,
ついに外国人1人になってしまいました。)

蔓青園で修行後独立したO氏が
加藤三郎氏の技術部門の後継者ということは,
(三郎氏に本当に技術があったのかという問題は別にして)
現在の蔓青園内には技術を受け継いだ者はいない
という風に読めてしまいます。

実際そうなのかもしれませんが,そうだとすると,
この見出しは近盆の金星かもしれません。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 盆栽 国風展 蔓青園 近盆 近代盆栽

今度こそ本当に近盆に突っ込みを入れよう。その1

『近代盆栽』の先月号,6月号のP.105〜,
「小誌人気作家シリーズ4」でO氏が取り上げられています。

実はわたし,このO氏に関する情報を全く持っていません。
名前は存じ上げているのですが,
良い人なのか悪い人なのか,
ブローカー型なのか育成型なのか,
といった具体的な人物像が全くわかりません。
よって今回はイニシャルのみでO氏と表現します。

さて,P.111に「親方,加藤三郎氏の技術部門の後継者として」
という表現がありますが,これを読んで
随分と思い切った事を書いたものだと思いました。

加藤三郎氏は大宮盆栽村・蔓青園の3代目ですが,
確かに蔓青園は典型的なブローカー・ディーラー型の盆栽園で,
園内で自ら木を作る盆栽屋ではありません。

多くの弟子と従業員を抱えた大舞台を切り盛りするために
若旦那が全国を飛び回って買いまくって売りまくっているのは
有名な話ですから,作っている暇などないのは
誰の目にも明らかです。

時間をかけて木作りをしていたら
恐らく経営が成り立たないでしょう。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 盆栽 近盆 近代盆栽 蔓青園

元気なのもいます。

今年ブログで追いかけている嬌蓉碗
散々な状況の中,青菱紅は既に
つぼみが3つほど上がっています。

このつぼみは明日あたり咲くかもしれません。

seiryou080624.jpg

夕暮れの中,バンザイするような格好で頭上にカメラを構え,
1/2秒というスローシャッターを切ったため
ブレブレになってしまいました。

5月9日から施肥を開始して,
バイオゴールドを1回20粒づつ
水中に投入しています。

数を数えて見たら,
現時点でちょうど100粒遣っていました。
ちなみに容器径は約50cmです。

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定時報告6月23日

嬌蓉碗蓮。

この子に何が起こったのか?

kyouyou080623.jpg

6月15日のエントリーに書いたとおり,
藻を掃除しようとして葉をちぎってしまったのだが,
その際に蓮根が持ち上げられて土から出てしまった。

手に取って確認してみたところ,
大部分が枯死しており,
先端がほんのわずか緑になっている程度だった。

そこで,放っておいても回復の見込み無しと判断して,
瀕死の蓮根を洗面器に入れて
もっとよく日の当たる場所で管理することにした。

よって,この水鉢は今のところ主不在なのである。

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近盆に突っ込みを入れる前に。その4

《前日のエントリーからのつづき》

このように,
地域資産としての盆栽の振興と
そのための具体策としての高木コレクション購入に,
誰が賛成して誰が反対しているのか
事実をつなぎ合わせて浮かび上がるのは
さいたま市長(旧浦和市長)=賛成
旧浦和市系市議=賛成
旧大宮市系市議=反対
という構図です。

一個人であるわたしが,
テレビやネット上に名前の出た議員の選挙区を調べ,
合併前の地図と照らし合わせるだけで
これだけの事が分かるのに,
一部のマスコミはこの問題を
「旧大宮(=盆栽購入賛成)vs旧浦和(=盆栽購入反対)」
という事実と正反対の構図に落とし込んで
タレ流しているのです。

それに加えて「市を二分する大騒動」という
センセーショナルな見出しで
この問題を報じる新聞,テレビは多くありましたが,
この件についてさいたま市内での目だった動きと言えば
大宮東口商店街連絡協議会が盆栽の購入を求める要望書を
さいたま市長に提出した程度でしょう。

わたしの知り得る範囲内では,
反対派の市民集会や署名運動は存在しません。

というわけで,さいたま市による
高木コレクション購入について少し触れるだけで
これだけの内容を書かなければならないので,
この件はわたしのライフワークとして
時間をかけてまとめてゆきたいと思います。

やれやれ,これでやっと近盆の話に移れます。

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タグ : 盆栽 さいたま市 5億円 高木盆栽美術館

近盆に突っ込みを入れる前に。その3

《前日のエントリーからのつづき》

それでは,盆栽購入に反対しているのは
盆栽村を抱える旧大宮市から選出された議員である
ということを具体的に検証してみましょう。

FNNのニュース(*)に盆栽購入反対派として
名前の挙がった田中通之氏は大宮区,
旧大宮市から選出の議員です。

一方,賛成派の1人である佐伯鋼兵氏は
南区,旧浦和市から選出の議員です。

この問題をテレビで最初に取り上げた
TBS『噂の東京マガジン』の中で
盆栽購入に疑義を呈した市議の多くは,
事もあろうに盆栽村を抱える北区選出の議員です。
(高木真理,神田義行,吉田太,伝田ひろみ,
他に見沼区選出の鶴崎敏康,
いずれも旧大宮市から選出の議員。
旧浦和市選出の議員では岡まち子が登場。)

以下の画像は,さいたま市議の
くさかべ伸三氏のチラシで,
さいたま市在住の知人から入手したものです。
くさかべ氏はさいたま市西区選出の議員ですが,
西区は旧大宮市内にあります。
kusakabe.jpg

このチラシを読むと,
くさかべ氏が高木禮二氏が何者であるか知らず,
また,盆栽という芸事の特質を全く理解しないまま
盆栽購入に反対している事が分かります。

賛成,反対は個人の意見ですから
それに対して文句を言うつもりはありませんが,
市会議員という立場で物を言うなら,
最低限,事実関係をきちんと把握しておくべきではないでしょうか。

《翌日のエントリーへつづく》

---------------------------------------
(*)
FNNのニュースの詳細は,以下のブログを参照のこと。
http://himurofan.seesaa.net/article/24937840.html

原典が見つからず,引用の引用,
孫引きになってしまった点は容赦願いたい。

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近盆に突っ込みを入れる前に。その2

《前日のエントリーからのつづき》

さいたま市による5億円の盆栽購入に関する話題は
新聞やテレビがこぞって取り上げたので
ご存知の方も多いかもしれませんが,
概要は下記のサイトで分かります。

http://news.livedoor.com/article/detail/3540846/

コラムニストの勝谷誠彦氏は
この件に関してテレビで
「合併前の旧大宮市だったら
すんなり(盆栽購入の議案を)可決したでしょう」
と発言したそうですが,実際は正反対です。

歴代の大宮市長は地域資産としての盆栽の振興には
全く興味がありませんでした。
やったことといえば,旧大宮市役所の職員の名刺に
盆栽を印刷した程度でしょう。

そのため,大宮・浦和・与野の3市合併に伴う
最初のさいたま市長選に際し,旧大宮市内の盆栽業者は
盆栽振興の具体策を取る気が全くなかった
大宮市長の新藤享弘氏を完全に見限り,
相川宗一氏(現さいたま市長)支持に回っています。

市議会も,旧浦和市から選出の議員は
良くも悪くも相川翼賛会的な色彩が濃いようですが,
その問題は別にして,
市が買おうとしている盆栽がどんなものなのか確かめるべく,
高木盆栽美術館へ実際に見学に行っているそうです。

反面,旧大宮市から選出の議員は,
購入予定の盆栽を見もしないで
盆栽購入賛成の相川市長(旧浦和市長)への対抗意識で
反対を叫んでいたというのが事実のようです。

《翌日のエントリーへつづく》

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近盆に突っ込みを入れる前に。その1

雑誌『近代盆栽』7月号を入手したので,
先月号の6月号に突っ込みを入れてみたいと
思います。

でもその前に。

実は6月号には,今の盆栽界に横たわる
非常に奥深い問題を暗示する記事が
載っています。

まずその問題を取り上げるべく
下書きを始めてはみたものの,
扱わなければならない事項が芋づる式に出てきて
収拾がつかなくなってしまいました。

具体的に言うと
高木禮二氏による明光商会設立から
高木盆栽美術館開館・閉館,
さらに,さいたま市による高木コレクション購入計画,
さいたま市の選から漏れた木や盆器を手中にせんと
暗躍する業者の存在などが関わってくるのですが,
わたし自身は,この問題についてきちんと書き上げれば
もうブログの更新を停止してもいいとさえ思っています。

なぜそう思うかというと,
特にさいたま市による高木コレクションの購入について
取り上げるマスコミの姿勢がデタラメかつ
話にならないからで,
マスコミの論調がいかに誤まっているか指摘することが,
このブログが果たしうる唯一の社会的貢献であると
わたしは考えているのです。

《翌日のエントリーへつづく》

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盆栽展の「賞」の話は何度でも書こうと思います。

その昔,父親の知人が
とある盆栽展に盆栽を出したところ,
授賞の打診があったそうです。

しかし,その人は「表彰式に出るのが面倒」
という理由で賞を辞退しました。
その人が取るはずだった賞は別の人へ。

著名愛好家が賞を取ることになっている
メジャーな盆栽展は別にして,
地方の小さな盆栽展の賞は大抵
そのようなものではないでしょうか。

盆栽展を見る機会があったら,
「賞を取っているから素晴らしいのだろう」とか,
「賞を取っているからには何かが他と違うのだろう」
ということは考えずに,
無心に木を見て
自分なりの評価を下せば良いのです。

でも,会場で批評を口にするのは少々危険。
持ち主が後ろで聞いていた,
などということがあるかもしれません。

大金を積んで買ったものではなく,
愛好家が自ら丹精した盆栽は,
端目にはひどい木であっても
本人のとっては文字通り
お金で買えない価値があるでしょうし,
あるいは大切な人の形見かも知れません。

だからほめ言葉は大声で,
批判はささやき声で。

以上,金に物を言わせて賞を取る愛好家や
そこにすり寄る業者の実態は暴いても,
弱い者イジメはしないという
わたしのマニフェストでした。

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皐月の賞の話・その2

《前日のエントリーからのつづき》

皐月はバラなどの園芸植物と同様に,
品種が大事な世界です。そのため,
「品種に対して賞を出す(特定の品種に賞を取らせる)」
ということがあるのだそうです。

それが「品種の偏りが出ないように」という意味だったのか,
あるいは「新品種には賞を取らせる」という意味だったのか,
今となっては良く思い出せませんが,
とにかく木自体の評価とは関係ないところで
賞が決まる場合があるのは事実のようです。

すべての展示会でそういうことが行われているかは
分かりませんが,若くて貧弱な皐月が
展示会で賞を取っていたら,
品種に対して賞が出ている可能性もあります。

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皐月の賞の話・その1

皐月の展示会に行くと,若い苗木同然の木が
賞を取っていることがあります。

わたしは皐月にはあまり興味がないのですが,
数年前,勉強のために某皐月展を見に行きました。

そこでは冒頭に書いたような若木が
賞を取っていたのですが,
わたしの前にいた男性2人組みが
「こんな大して年食ってない木がなぜ賞を・・・」
と話しており,どうも腑に落ちないといった様子でした。

わたしは盆栽展の賞を端から疑っているので
特に疑問は持たなかったのですが,
後日,皐月に詳しい人から
皐月盆栽の賞にまつわる
特殊な事情を教えてもらいました。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 盆栽 サツキ 皐月

定時報告6月14日

嬌蓉碗蓮。
もはや恥さらしのような状況になりつつある。

kyouyou080614.jpg

蓮が栄養を吸収していないので,
藻が大発生している。

しかも撮影後に藻を取っていて,
貴重な蓮の葉をちぎってしまった。

自分はそういう過ちは犯さない人間と思っていたのに,
やる時はやってしまうものである。

この個体が完全に枯れたら,
次に調子の悪い即非蓮を追いかけようと思う。

一応言い訳しますが,
他の鉢からはポコポコ花芽が上がっております。

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東福寺いま昔・補遺

《前日のエントリーからのつづき》

盆栽鉢に大金をかけるのも一つの趣味なので,
それはそれで否定しませんが,
自分を見失わないために
陶芸全般の中での盆栽鉢の価値というものを
一度は考えてみると良いと思います。

盆栽界でいくら人気がある鉢と言っても
所詮は植木鉢,抹茶茶碗のように
美術品,工芸品としての評価があるわけではありません。

盆栽界の外に引っ張り出してしまったら,
陶器としての価値はほとんど
認めてもらえないと言っていいでしょう。

東福寺や涌泉や舟山の鉢が,
陶磁器博物館に収蔵されることはありません。

なぜならこれらの鉢は実用品であり,
商品であるからです。

盆栽鉢(植木鉢)の中で
美術品・工芸品として評価の対象になりうるのは
宮内庁が持っているような鉢ですが,
そういった染付けや貼花文による装飾を施した鉢は
現在の盆栽のスタイルでは
ほとんど使い物になりません。

↓文化財としての鉢を取り上げた本2冊




人気高級鉢の評価は,盆栽界という
極めて狭い世界でのみ通用するものである
という事実は,常に頭の中に入れておいても
損はないでしょう。

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タグ : 盆栽

東福寺いま昔・その4

《前日のエントリーからのつづき》

人気の高級鉢といえば
月之輪涌泉も高額で取引されていますが,
なんでもその人気は「アライのばあさん」と呼ばれる
凄腕ディーラーが仕掛けたのだそうです。

わたしが盆栽趣味に手を染めたのはここ数年のことで,
この人がいったい何者なのか
よく知らないのですが,
何でも即売会で品物を値切ってきた客に
「金はあんたの物でも品物はあたしのだ」と
啖呵を切る豪傑だったそうで,
そういう人がいた時代に生きてみたかったと思います。

ところで,先日本屋さんの店先で
NHK教育テレビの『美の壷』の内容を
わかりやすくまとめた『美の壷MOOK』
という本を見つけたので
中をパラパラめくってみたら,盆栽コーナーに
「東福寺の鉢を盆栽界のゴッホと呼ぶ人もいます」
と書いてありました。

少なくともわたしの回りに
東福寺をゴッホと呼ぶ人はいませんが,
そのことはさておき,
「NHKは公共放送です」「商品名は出しません」と
表向きは言いながら,結局は市場の価値観を
そっくり紹介して,実体のない価値の拡大再生産に
寄与しているじゃないのさ,と
ひねくれたわたしは思うのでした。

盆栽鉢のツボを紹介するなら
特定の人気作家に偏るのではなく,
基本的な形や産地などを
載せるべきではないかと思うのですが,
そういう地味な内容では
一般受けしないかも知れませんね。



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東福寺いま昔・その3

《前日のエントリーからのつづき》

ここではっきり断っておきますが,
わたしは業者によるこの種の「仕掛け」を,
あこぎで非道であるとは一切思いません。

そもそもテレビのコマーシャルも雑誌の記事も,
わたしたちの身の回りにある情報の多くは
物を売るための仕掛けといっていいでしょう。

その仕掛けに乗り,流行の服を着て,
最新スポットに出かけ,
時代に空気を吸って楽しむのもいいですし,
反対に無視するのもいいでしょう。
それは個人の価値観に属する問題で,
端からとやかく言う問題ではありません。

ただ,「人が良いと言うから」というだけの理由で
流行を追いかけて大枚をはたくのは愚かなことだと
わたし自身は思います。

盆栽も所詮は遊びの道具ですから,
値段と形と作りを見て,
その値段に納得して買うのは愛好家の自由です。

反面,悪意を持って贋作を作って売るとか,
盆栽を始めたばかりで
自分の好みすら良く分からない人を捕まえて
「これはいい物だから」と言いくるめて
高い物を買わせるというのは話が別で,
それは人の道に反する行為です。

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 盆栽 東福寺

東福寺いま昔・その2

《前日のエントリーからのつづき》

話を東福寺に戻しますが,
人気を仕掛けるということについて言うと,
最近の成功例として
テレビ東京の『なんでも鑑定団』にまつわる話があります。

数年前,ある盆栽業者が東福寺の鉢の鑑定を
番組に依頼しました。

(『なんでも鑑定団』の盆栽関係の鑑定人は
日本盆栽協同組合の元理事長,
依頼人は協同組合員,盆栽業界は狭いので,
結局出品者も鑑定人も全部つながっています。)

鑑定結果は忘れてしまいましたが,
かなりの高額査定でした。

といっても,依頼人と鑑定人がグルになって,
ということはないでしょう。
『なんでも鑑定団』の鑑定額というのは
要するに市場価格ですから,
流通価格とあまりにかけ離れた値段は
付けづらいはずです。

いずれにせよ,結果としてその後,
依頼人の業者の元には
「東福寺を売りたい」という依頼と
「東福寺を買いたい」という依頼が
多数舞い込んだそうです。

売りたい人と買いたい人が
一箇所に集中すれば儲けるのは簡単なこと,
この業者はそれなりに利益を上げたということです。

もっともこの人は東福寺を買い集めるために
家を売ったという噂ですから大したものです。

《翌日のエントリーへつづく》

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東福寺いま昔・その1

盆栽界で東福寺と言えば,
人気ナンバーワンの実用高級鉢。

でも,もてはやされるようになったのは最近のことで,
昔は大宮盆栽村の芙蓉園の棚に
野ざらしのままズラズラ並べて売られていたそうです。

それがなぜ人気が高騰したのか。
最大の理由は,
「人気を仕掛ける人がいた」
「数が多かった」
の2点でしょう。

いくら人気をあおっても,
タマ数が少なければ流通しません。
結局希少品ではないのです。

宝石のダイヤモンドも,
鉱物資源としては決して珍しいものではなく,
むしろルビーやサファイヤの方が希少なのだそうです。

人々がダイヤモンドに大枚をはたくのは,
広告の力でそれが貴重なものだと
信じ込まされているからで,
ダイヤモンド業界の元締めである
デビアス社のキャンペーンは
最も成功した広告の例として
専門書にも取り上げられているそうです。

このようなダイヤモンドの価値に関するカラクリは,
テレビのCBSドキュメントが
すっかり暴いてしまいましたが,
深夜枠の放送のため,
多くの人の目に触れる事はなかったようです。

ダイヤモンドに関する参考サイト:
http://www.nihongo.com/diamond/kihon/diamdebe.htm

《翌日のエントリーへつづく》

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タグ : 盆栽 東福寺

七変化

升麻(ショウマ)。

昨年,濃いピンクと淡いピンクの2色を買ったのに
1年経ったら色の違いが分かりにくくなってしまった。

shouma080610.jpg

花の色が変わるというのは良くあることだけれど,
原因は良く分からない。

土壌のPHか,日照か,条件を変えて試すほどの
熱意と根性はありません。

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定時報告6月7日

嬌蓉碗蓮。

この状態では,もはやコメントする気力もない。
kyouyou080607.jpg

これ以外の鉢からは蕾がいくつか上がっているので,
今月中には開花の報告ができるのではないかと思います。

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タグ : 栽培 ハス

お願いしますと言われても

先日,知り合いが盆栽と鉢を持ち込んできた。
わたしに植替えを頼みたいという。
確かに道具だけは人並み以上に揃っているし,
我が家は代々盆栽をやっているので
気楽に頼んできたのだと思うのだが・・・,

こういうのはちょっと困るのである。

別に迷惑とかそういうわけではなくて,
正直,ひと様の木をいじる自信がまだないのだ。

特に植替えは,根をさばいたり切ったりする作業が伴うので
怖さが付きまとう。

自分の木なら枯れても自己責任なので
気軽にやってしまうのだが,人の持ち物となると話は別だ。

とはいえ,日常何かとお世話になっている人なので
むげに断るわけにもいかず,引き受けることにした。

もっとも責任が人を育てるということも言える。

自分の木をぞんざいに扱うことより,
人の木を注意して触ることからの方が,
学ぶ事は多いかもしれない。

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タグ : 盆栽

黒くて大きくてすごい方々。

東京国立博物館で開催の
「平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展」に行って来た。

入場券はかなり早い段階で手に入れていたものの,
平日昼間で2時間待ちという話に怖気ずいて
ずるずると先延ばしにしていたのだが,
そのうちに展覧会終了が間近という所まで来てしまったので,
意を決して夜間開館日に夜討ちをかけることにした。

博物館に着いたのが夜の7時少し前だったが
その時点で入場門には30分待ちの掲示があり,
博物館前には普段は滅多に見られないような
行列ができていた。

おまけに日中に行列する入場者を気遣ってのことだろう,
臨時給水所まで設けられている始末で,
これではまるでマラソンコースだ。

菩薩像見たさにこの騒ぎとは,
まったくいつから日本人は
こんなに敬虔な仏教徒になったのだ。
(かくいうわたしも,熱心な仏教徒というわけではないのだが。)

7時の時点で入場まで30分待ちということは
中に入れるのが7時30分,
8時の閉館まで30分しかないではないかと
少々気をもんだのだが,
さすがにそこは博物館も気遣ってくれて,
8時30分まで閉館を延長してくれた。

肝心の展示物,特に目玉の日光・月光菩薩であるが,
こういうものに対して,わたしなどが駄文を連ねても
意味のないことである。

一つだけ書いておきたいのは,
この2体が官営工房の作と言う点である。

今となっては誰とも知れない,名もなき仏師が
俗世の名誉や名声を求めるためではなく,
ひたすら黙々と手を動かして作ったのだろう。
そしてそれは律令国家における
ある種の公共事業と言えるだろう。

ひるがえって我々の時代は,
後世に誇れる何かを生み出しているのだろうか。

文句を言う前に,お前自身が何かを生み出せと?
ごもっとも。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル : 学問・文化・芸術

盆栽教室・虎の穴

大宮盆栽村・藤樹園の先代故・浜野元介氏のエピソード。

園主宰の盆栽教室で,
生徒がおしゃべりでもしながら作業していようものなら
「おしゃべりしたいなら他所でやってくんな」
と言ってつまみ出してしまったそうです。

指導は生徒相手だろうと容赦なく,
針金掛けのピッチはきっちり45度,
そうでなければ「針金切,持ってるかい」と聞いて,
掛けたばかりので針金をプツンプツンと切り外し
「こんな掛け方じゃ効かないよ,初めからやり直し」。

ひるがえって,今はどうでしょう。

初心者向けの「お教室」は
仕入れのポット苗で泥遊びをさせて
「ヨクデキマチタ,オジョーズオジョーズ」というレベル,
中級以上の教室でも半ば愛好家の社交場と
化しているのではないでしょうか。

もっとも,わたしだってスパルタ式の
盆栽教室など通いたくありません。

今と昔の教室のどちらが良い悪いということではなく,
昔は豪傑がいた,というお話でした。

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タグ : 盆栽教室

なんだか,もしゃもしゃしている。

机の上を片付けていたら,
多肉植物(虹の玉)のかけらが出てきました。
鉢を動かした際に,こぼれ落ちたのでしょう。

良く見ると,いや,良く見なくても根っこが
もしゃもしゃと生えています。

nijinotama.jpg

多肉植物を挿し木するときは,乾いた所に
2週間ほどほったらかして置くそうですが,
知識としては知っていても
実際やってみたことはありませんでした。

机の上で根っこを出している姿をみて,
「こういうことね」と納得したのでした。

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蕾上昇中

5月25日のエントリーで言及した粉松球の蕾。

hunsho080602.jpg

育たずに途中で枯れると思っていたら,
案外順調に伸びてしまった。

こうも簡単に蕾が上がると,
「自分が咲かせた」という感覚が薄れる。

もちろん毎年植替えをして
肥料もやっているのだが,
果たしてそれはそんなに凄い事だろうか?

わたしが蓮に手をかけて管理するのは
そうしなければ花が見られないし
翌年の植え付けのための
しっかりした蓮根が育たないからで,
あくまで必要に駆られてやっているだけである。

植物をいじくり回すのは
自然に干渉したいという人間のエゴで,
何もしないで結果が出るのなら
それに越したことはないと思う。

「盆栽こそ植物をいじくり回す典型ではないか」
と言われるかもしれないが,
いじくり回したくていじくるのと
綺麗にしたくて手を入れるのは
考え方としては全く異なる。

いじくり回すのが好きな人は,
近盆でも読んでいればいい。
そういう嗜好を否定はしない。

しかし,自分の嗜好がどんなものであるかということは
客観的に認識しておくべきだと思う。

盆栽は日本文化のはずだが,
「シンプルな手法で素材を生かしきる」という
和食の精神とも相通じる自然スタイルの盆栽は,
今や完全に辺境に追いやられた。

そういう盆栽では金が取れないからだ。
なぜ金を取れないかというと,
今の大口盆栽愛好家は基本的に田舎の成金で,
その趣味は「洗練」とは程遠いところにあるからである。

下品なものほど金が取れるというのは
盆栽に限ったことではないが,
趣味の良いパトロンが育たないことには
この国の良質な文化は滅びてしまうだろう。

あ,蓮の話がどこかに行ってしまった。

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タグ : ハス 肥料 栽培

定時報告6月2日

嬌蓉碗蓮。

本来は5月31日に撮影すべきところ,
都合がつかず,6月に入って撮影した。

kyouyou080602.jpg


枯れるなら枯れるでかまわないが,
生きているのか死んでいるのか分からない状態で
いつまでもいられるのが一番困る。

一度掘り上げて水に浮かべたい衝動に駆られるが,
下手にいじってかえって状態を悪くすることも多い。

しっかり太陽に当てたいが,
連日梅雨空で気温も低い。
踏んだり蹴ったりである。

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タグ : ハス

温帯性スイレン開花

今年の温帯性スイレン開花第1号。
撮影は5月22日です。

wl080522.jpg


わたしがこの個体にすべきなのは,
株分けして鉢のサイズを上げる事と,
肥料をやること。そうすれば
もっと花が見られるのではないかと思います。

・・・が,どれもやっていません。

ここで手を抜かなければ,
「緑の指」に一歩近づくことができるのでしょう。

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タグ : スイレン 睡蓮

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プロフィール

Author:盆栽中年とその周辺
盆栽好きだった祖父と暮らして,盆栽と盆栽業者と盆栽業界を見つめ続けてウン10年。
曲げたり寄せたり削ったり人形乗せたり苔張ったりと,心病める現代人の歪んだ全能感を満たす箱庭療法に成り下がった今時の盆栽に背を向けたひねくれ者の,月刊「近代盆栽」の提灯記事には騙されない日常。

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