『神々の造形II』

《前日のエントリーからのつづき》

森前氏の話から『神々の造形II』に話を戻すが,
出品物のうち印象に残った物は2点だった。

一つは長寿梅の盆栽で,
よく出来ていると思ったら値段は95万円だった。

長寿梅一鉢95万円と聞いても驚かない程度には
この趣味を知っているつもりだが,
その一方,95万円という値段はわたしの財政状況に鑑みて
あまりに現実離れしているので,いくらよく出来ていても
そんな金額の盆栽を欲しいとは全く思わない。

もう一つは35万円の五葉松である。
正確に言うと植わっている五葉松はどうでも良くて
鉢が気に入ったのである。

白い長方,切立の端整な鉢で,
これでもかと言うほど根張りを作った
今どきの盆栽ならきっと収まらないであろう
奥行きの狭い,昔スタイルの鉢だった。

うっとり眺めながら,
木は要らないから鉢だけ欲しいと言ったらいくらと言われるだろう,
10万か,15万か,20万かなどと想像を巡らせてはみたが,
たとえ5万と言われても,おいそれとは払えない。

リサイクルショップで掘り出し物の鉢を探し,
汚れを落とす方法をあれこれ試す程度が
今の自分の身の丈にあった楽しみである。

テーマ : 盆栽 - ジャンル : 趣味・実用

タグ : 盆栽

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プロフィール

Author:盆栽中年とその周辺
盆栽好きだった祖父と暮らして,盆栽と盆栽業者と盆栽業界を見つめ続けてウン10年。
曲げたり寄せたり削ったり人形乗せたり苔張ったりと,心病める現代人の歪んだ全能感を満たす箱庭療法に成り下がった今時の盆栽に背を向けたひねくれ者の,月刊「近代盆栽」の提灯記事には騙されない日常。

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