東福寺いま昔・その2

《前日のエントリーからのつづき》

話を東福寺に戻しますが,
人気を仕掛けるということについて言うと,
最近の成功例として
テレビ東京の『なんでも鑑定団』にまつわる話があります。

数年前,ある盆栽業者が東福寺の鉢の鑑定を
番組に依頼しました。

(『なんでも鑑定団』の盆栽関係の鑑定人は
日本盆栽協同組合の元理事長,
依頼人は協同組合員,盆栽業界は狭いので,
結局出品者も鑑定人も全部つながっています。)

鑑定結果は忘れてしまいましたが,
かなりの高額査定でした。

といっても,依頼人と鑑定人がグルになって,
ということはないでしょう。
『なんでも鑑定団』の鑑定額というのは
要するに市場価格ですから,
流通価格とあまりにかけ離れた値段は
付けづらいはずです。

いずれにせよ,結果としてその後,
依頼人の業者の元には
「東福寺を売りたい」という依頼と
「東福寺を買いたい」という依頼が
多数舞い込んだそうです。

売りたい人と買いたい人が
一箇所に集中すれば儲けるのは簡単なこと,
この業者はそれなりに利益を上げたということです。

もっともこの人は東福寺を買い集めるために
家を売ったという噂ですから大したものです。

《翌日のエントリーへつづく》

テーマ : 盆栽 - ジャンル : 趣味・実用

タグ : 盆栽 東福寺

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プロフィール

Author:盆栽中年とその周辺
盆栽好きだった祖父と暮らして,盆栽と盆栽業者と盆栽業界を見つめ続けてウン10年。
曲げたり寄せたり削ったり人形乗せたり苔張ったりと,心病める現代人の歪んだ全能感を満たす箱庭療法に成り下がった今時の盆栽に背を向けたひねくれ者の,月刊「近代盆栽」の提灯記事には騙されない日常。

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